夏休みに、セブ島へ行ってきました。


子供が生まれる前は、海外へ行くことが好きでした。


でも、結婚をして子供が生まれてからは、海外に行きませんでした。


行きたい気持ちはありましたが、
飛行機の中で泣き叫ぶ乳幼児を想像するだけで、
行きたい気持ちより、行きたくない気持ちの方が大きくなりました。


だから、赤ちゃん連れで海外へ行く芸能人を見るたびに、

「何故それが可能なんだろう?」

と、不思議でなりませんでした。


彼らと私の違いはなんなんだろう?
お金だけじゃない、何かがあるはず。
やっぱりお金かな。


そんな事を思いつつ、数年経ち
下の子は4歳になりました。


私の中で、「可能」の文字が現れました。


海外旅行が可能。


オムツは取れた。
意思疎通が可能。
ベビーカー不要。
とにかく元気。


これは行ける、と確信を持ちました。






どこへ行こうかな。

私は、ハワイ、オーストラリアにいきたい。


しかし、初子連れ海外での長時間フライトは嫌だ。


絶対いやだ。


「暇、暇、暇」
「あと何分で着く?」



この言葉を何時間も聞くなんて、旅行が苦労でしかない。


なので、近場で、子供が楽しめる海がある、英語圏の場所を探したところ、セブ島(フィリピン)になりました。


フィリピン航空の座席には画面がなかったので、iPadにAmazonプライム・ビデオのアニメをダウンロードして、4時間のフライトは無事に乗り切れました。








海辺のリゾートホテルは空きがなかったので、街中のホテルに泊まりました。


アラヤモールという、イオンみたいなモール(巨大)の近くでした。
ちなみに、このモールには館内地図がどこを探しても見つからないので、100パーセント迷子になります。


行きたい店があったら、店員に聞いてたどり着くか、インフォメーションに座ってる美人のお姉さんに聞くと、歩いて連れて行ってくれました。


最終日にタッチパネルの案内図を見つけましたが、もうその頃には、だいたいどこに何があるか把握できるようになっています。
それくらいさまよい歩きました。


セブ島で驚いたのは、
強盗が多いらしく、コンビニには警官が居るし、
信号があるんだか無いんだか、
車は四六時中クラクションを鳴らしながら走ってるし、
夜になるとホテルの周りに、我が子と同じくらいの年の女の子が、

「Money, Money」

と、言いながら立っていました。

セブにはスラム街もあり、学校に行ってない子供もいるそうです。


セブのトイレは、ショッピングモールでもティッシュをトイレに流してはいけませんでした。
ホテルは大丈夫でした。


水道水は飲んではいけません。


海外に行くと、いつも日本は安全で便利だなと思います。




セブ島の人々は、気さくで笑顔が素敵でした。

皆、外国人とは英語でコミュニケーションをとり、フィリピン人同士では国の言葉を使っていました。


セブ島で、マクドナルドより人気のファーストフード店があるというので、行ってみました。


ここで注文する時に、意思の疎通ができなくて、夫が四苦八苦していました。


ジュースを選ぶ時に、「ロイヤル?」という飲み物があるそうですが、それがなんなのか聞き取れなくて、どんどん説明を足されるのですが、それが余計に混乱するという。


後ろに人が並んでるし、こちらも英語が堪能なわけではないし、店員さんの英語もクセがあるので、冷や汗ものでした。


「ジョリビー」というファーストフード店で、フィリピンの方はお米が大好きらしく、ご飯とフライドチキンのセットが人気ナンバーワンでした。


イメージキャラクター



アイランドホッピングという、船に乗ってシュノーケリングしたり綺麗な島に行ったりするアクティビティに参加した帰り、タクシーに乗って1時間弱でホテルに着く予定でした。


しかし、タクシーを呼んで
「セブシティまで」
と、お願いすると、運転手の顔色が変わりました。


「…セブシティ?さっき事故があったから、そこへ行くには6時間かかる…」


と、言って一向に出発してくれません。


えっ!事故渋滞?どうしよう…と、思ったものの、交通手段は車しかありません。


しばらく運転手の「行きたくない」アピールで、沈黙が続きましたが、
こちらも、ホテルに帰らないことにはどうにもならないので、負けじと沈黙。


結局しぶしぶ出発してくれた運転手さん。


「渋滞で、6時間だよ。ほら、すごい渋滞だろ」


運転手さんは、道中何度もつぶやいていました。


しかし、この運転手さんが抜け道を探して舗装もされていない泥だらけの道を通ってくれたおかげで、2時間半でホテルに着きました。


料金はメーターで、1200円でした。


せ、せんにひゃくえん!?


2時間半渋滞にハマりイヤイヤながらも運転してくれた運転手さんに、夫が感謝の気持ちでチップを多めに渡すと、

あんなにブーたれていた運転手さんの顔が、パァァァー!!と晴れて、ご機嫌で帰っていかれました。


楽しかった思い出より、こういう強烈な思い出が記憶に残ります。






海外に行って何が楽しいかというより、日本とは違う常識に触れるのが、とても好きです。


モールの店員が、イヤホンで音楽聴きながら寝てるとか、

野良犬がいっぱいいるとか、

道路を命がけで走って渡るとか、

それを見ながらクラクション鳴らして突っ込んでくる車とか、

お釣りは小数点以下はくれないとか、

モールに入る時にセキュリティチェックがあるとか、

スイカがひと玉100円とか。


そういう、えー!という発見が楽しいです。


子供にも、色んな国があって、日本と違って面白いよね、という体験が一緒にできたらいいと思っています。