北条五代の事績をたどることで、関東の戦国史を概観します。
内容は早雲の伊豆平定から始まり
小田原合戦で終わります。
合戦を中心としたストーリーになっており
万人にとってわかりやすい内容です。
例えば、国府台合戦や、河越野戦、三増峠の戦いなどは
通史の中では存在感が薄くなってしまいがちですが、
後北条氏が主人公の本書では各々が一大テーマであり、
読者にとって新しい発見があるはずです。
これまで後北条氏自体が、脇役のような扱いでしたが、
本書によってイメージが一変することと思います。