教育制度は時代に合わせてに変遷してきた。

高度成長期からバブル期にかけては詰め込み式の受験教育が主流であり、

その揺り戻しとしてゆとり教育が生まれた。その後、新自由主義的な政策が

教育にも導入され、教育格差が目立ってきている。

 

このような教育は今後も変わり続けるものであるが、

筆者によると、正確な社会状況の把握が制度の設計には

必要であるという。当然のこととも思えるが、本当に

現状を正しく理解できているのか、これを問うのが

本書である。