「ドラえもんが本当にいたらなあ」
子どもの頃、こんな思いを持った大人はけっこう多いと思う。
筆者はそんな空想に本気で取り組む技術者である。
筆者の取り組みは、まずドラえもんとは何かという定義付けから
始まる。筆者によると、ドラえもんとは「人ととことん向き合うロボット」と
される。そして、このようなロボットを作るにはディープラーニングではなく、
HAIというAIの活用を提案している。
ドラえもんを現実につくれるかもしれないという技術の進展に
驚かされるところだが、著者のドラえもんに対する熱意も頭が下がる。
熱意を持てばどんなチャレンジもできるという意味で前向きな気持ちになれる
一冊である。