午後四時に仕事が終わる。日本にそんな会社と聞けば
私は耳を疑ってしまうだろう。しかし、これはフィンランドの話だ。
本書によると、フィンランドでは四時に退勤するのが
当たり前のことだという。
フィンランドの仕事文化で注目すべきは、ワークライフバランスを重視することであり、
仕事も大切だが、プライベートな時間も同じくらい大切にするのである。
このため、就業時間中に効率よく働き、退勤時間になったらすぐに帰宅するのが
一般的なのだという。
日本で働き方改革が叫ばれて久しい。しかし、制度の変革にばかり
目がいきがちで、制度の根本にある、考え方はあまり変革できていないのが
現実である。
本書を通じてフィンランド流の働き方や仕事へのスタンスを知り、
自分自身を振り返るきっかけにしたいものである。