ペストというと中世ヨーロッパが連想されますが、本書の舞台は20世紀のアフリカです。

カミュが1947年に発表したこの小説は、新型コロナの蔓延で混乱した現在の状況に

酷似するストーリーで、現在急上昇しているタイトルです。

 

本書のストーリーですが、アルジェリアのオランという都市でのペストが発生し流行すると、

瞬く間に都市のロックダウンに至ります。

 

終わりの見えないペストとの闘い、閉鎖された都市空間の中で

毎日100人もの新たな犠牲者が出ていく恐怖、

「次に死ぬのは自分なのか」という絶望的な状況で

人々が織りなす人間模様は現在の我々に通じるものがあるはずです。

 

こんな状況だからこそ、今どのように行動し、何をすべきか、示唆を与えてくれる一冊です。