著者は、医療少年院に勤務していた経験があり、
そのときの経験から本書を執筆するに至った。
筆者によると、犯罪を起こしてしまった少年は物事を認知する力が弱く、
例えば「ケーキを等分に切る」ことすらできない少年も少なくない。
このような少年たちは知的なハンディを抱えているが、軽度であるために
学校教育現場でも関心が向いていないのが現実である。
このようなことから著者は認知能力向上のためのトレーニングを開発した。
学校教育において、学習の基礎となる認知能力のトレーニングは
ほとんど注目されることはなく、筆者の提案は画期的なものであり、
今後の教育界に一石を投じることになる可能性がある。