本来、教育とは全ての子どもに平等に与えられるべきものではないだろうか。

本書で示される問題意識はここにある。

というのも、現在の日本の教育は親の経済力によって左右される面が

大きいからである。

 

例えば、いわゆる名門といわれる大学に入学するには、

小さな頃からの塾通いが不可欠であり、スポーツや芸術であっても

習い事として、やはり費用がかかってしまう。

 

本書はこのような現状を踏まえて、教育は公共財であり、

全ての子どもにオープンであるべきではないか、という問題提起をしている。