話すことがうまくできない


持ち合わせる言語があまりに少ない

何にもまして目の前の人が気になって
言葉がつまる



脳内に住まう輩はおしゃべりだ
休むことなく始終私に語りかける

でもこいつは
私を決してほめることはない




人の目
脳内の責め立てる声



あぁ
早く眠りたい


うぶ着に包まり眠りたい 

そっと優しく撫でられながら



私が崩壊する前に










ありあまる感情は
トラブルのもととなる

だからコントロールすることで抑圧し
なかったこととして振る舞いたい


感情に弄ばれ私が私でなくなるなんてゆるせない

そんな自分に出会ってしまったら
思うだけでもぞっとする


感情は悪だ


完璧にコントロールできれば
物事は、私の人生は サクサクと巧くいく


多少のけだるさの上に微笑というウソを塗りつければ
全ては思うように運ぶに違いない


私は
うまく生き抜くマニュアルを手に入れたはずだった




抑圧され続けていく感情



結局私はそれに復讐された


人生も巧くいきはしなかった


すべてが機能不全となった


私が弱い人間だからかもしれない


でも
もう この戦いに私は疲れ果ててしまった


今、
私は感情をねじ伏せる事をやめ、
喜怒哀楽の激しい人間であることを認めることにした

そして感情と友好関係を結ぶことを試みる


敗北を認め戦いを諦めた時
自分を自分として引き受けるしか生きる道はないと知った



中今………

すべては「今、ここ」
今、今、今に。



私は「今」を捕らえたい
捕らえ、吟味し、味わいつくし、感じたい。


しかし
捕らえた「いま」は「今」、「中今」じゃない。

それは過ぎた過去の「記憶」だ


わたしは
「記憶」を抱き、「今」を誤解する



捕らえる事のできぬ「今」


なんと切なくやるせない………



この切なさが私に時間を産ませた


時間という魔法は
すべてを飲み込み、すべてを埋没させた


そして
私は過去や未来にとらわれて生きる器となる



「中今」


それは切なくなるせない



しかし
そこには言葉にはつくし得ぬ愛おしさと美しさに満ちた華が隠れていて
その放つ薫りに私が気づくのを待っている