「じいちゃんがガンになって、手術するらしい」
父からの電話でその知らせを耳にしたのは今から数ヶ月前。
僕が生まれてから約20年以上も毎年会っており、
これまでも何度かこうしたことがあったのでお見舞いの電話だけしておこう
とその時は大した心配もしていませんでした。
しかし、今月の初め、すでにガンは治療不可能な状態となり、「余命は最短で半年」と医者の方から告げられました。
このことを祖父はまだ知りません。
この悪い知らせは父からの電話で知ることとなりました。父の声はかなりショックそうで、少しだけ震えていました。
僕は余命を聞いた時から、涙が止まりませんでした。
僕は電話口から父に泣いていることを悟られないために、声だけは冷静でいるフリをしました。
電話が終わってからも、賃貸で借りている薄暗い部屋の中で1人泣き続けました。
悲しみと同時に、自分への怒りと焦燥感が募った1日でした。