地下鉄(メトロ)に乗って 試写会@草月ホール


「長男は東京帝大にやって学者に、次男は堅い勤めで、三男は手元においておくんだ」


いつも使っている地下鉄、乗り換えに永田町で本日の試写会は青山一丁目。なんだか不思議なものに見えてきます。
「ALWAYS 三丁目の夕日(観てないけど)」もこんなかんじの映像だったのでしょうか。


当たり前だけど親にも若い頃があって夢見て恋してきて、今がある。そして家族への想いも・・・
タイムスリップすることで戦地へ送られる絶望、生還して戦後の混乱期をしたたかに生き、子供達に夢を託す姿をみて本当の想いに触れられた。激動の時代を生き抜いた佐吉(大沢たかお)と支えたお時(常盤貴子)の姿はしたたかで強く、鮮烈でした~


みち子の決断はやっぱり納得いかない。あの場にいた大切な人を3人とも傷つけ、「存在をなかったことにしたい」という選択は親にとってあまりに残酷だと思った。


ちょーっとナゾだったのは公衆電話、現代に繋がるのはともかく今の10円で赤電話って使えるのでしょうか?
そんでもって岡本綾、この時期によりによって愛人役・・・ついつい余計なことを思い出してしまいました。


http://www.metro-movie.jp/ 地下鉄(メトロ)に乗って


解説: 時空を超えた真実の愛の物語を描く、浅田次郎の同名の小説を映画化。“地下鉄”で過去へとタイムスリップした男が、過去のトラウマに立ち向かう。長い間、父と疎遠だった息子を演じるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』の堤真一。その父親の青年時代から老年までを、『子ぎつねヘレン』の大沢たかおが表情豊かに演じている。昭和初期の車両を実際に使った地下鉄のシーンや、東京オリンピックの頃のレトロな町並みも楽しめる。
ストーリー: 衣料品の営業マンの長谷部(堤真一)は地下鉄の駅で父(大沢たかお)が倒れたという伝言を聞く。彼は地下道を歩きながら、暴君の父と口論して家を飛び出し、帰らぬ人となった兄のことを思い出していた。そのとき、彼の前を亡き兄に似た人影がよぎる。必死で追いかけて行くとそこはオリンピック景気に沸く昭和39年の東京だった。(シネマトゥデイ)
上映時間 121分
監督 篠原哲雄
原作 浅田次郎
音楽 小林武史
出演 堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお、田中泯


■あらすじ(反転して)
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お屋敷でキャッチボールする3人の兄弟、昭一・真次・ケイゾウ。父の帰宅が告げられ出迎えるが横暴な父に反発の目を向ける3人。


そして現在、衣料品の営業をしている長谷部真次(堤真一)は仕事帰りに父が倒れたと弟のケイゾウから連絡を受けた。駅のプラットフォームで電車をまっていると(父の古い知り合い)ノサカ先生(田中泯)が佇んでいた。
なかなか電車が来ないので別のルートで行こうと歩きだしたところ、亡き兄昭一に似た後姿をみかけ後を追った。駅をでると東京オリンピック目前の新中野駅で、兄の命日でもあった。兄が亡くなった時間を母に確認し、パチンコ屋に迎えに行き今日は家を出るなと約束させた。


翌日現代に戻ったがやはり兄が亡くなったことは変わってなかった。真次の父は小沼佐吉(大沢たかお)、大企業を経営しているが反発し籍を抜いており、三男のケイゾウが父の会社を手伝っていた。


同じ職場で愛人のみち子(岡本綾)の部屋で眠り込んだ二人は戦後の闇市にタイムスリップ、真次は”アムール”という帰還兵に出会う。アムールは真次をアメリカの関係者と思い、連行されたみち子を助ける。
気がつけばまた元の世界に戻っていた二人だか、連行されたときの跡やアムールに渡した時計がなかったことが夢でないことを物語っていた。


ランダムにタイムスリップに遭う真次とみち子。お時(常盤貴子)と共にアメリカ軍の砂糖の横流しを手伝わされたり、出征するアムールが父小沼佐吉であることを知った。そして満州での戦闘。佐吉は最後まで子供達を守って戦い続けていた。


そして兄昭一が亡くなった夜にまた辿りついた。昭一は佐吉の本当の父親ではなく、それを知りつつ育てていたのだ。昭一はショックのあまり車の前に飛び出してしまう。昭一を亡くした佐吉はお時のところを訪れ、生きててくれさえすればよかった、と嘆いた。
真次は昭一は「あなたのような父をもって幸せでした」と声をかける。お時のお腹には佐吉の子供が宿っており「みち子」と名づけろという。真次とみち子は異母兄弟だったのだ。


みち子は自分の大切な人の幸せと親の幸せ、どっちが大事かお時に尋ねた。お時は親は自分の幸せを子供に求めないよ、と答えた。みち子はお時を抱きしめ石段から一緒に転がり落ちた。
そしてみち子は消えてしまった。


現代ではみち子の存在はなくなっていた。父が亡くなり、真次は家族と穏やかな日々を過ごす。みち子が忍ばせた指輪も存在がなくなったことによりどういうものかわからなくなった(ようだった)。
またホームでノサカ先生に出会う「先を急がなくてもまた会えるまでここで待つよ」と。

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