今更ですが、先月の『金沢シャッターガール』東京舞台挨拶のことを。

 

まずは、今月全国の映画館で上映が終了いたしました。

ほぼ全部の映画館で上映が延長し、イオン金沢では延長を重ね1ヶ月半も上映していただき、たくさんの方に支えていただいた作品になりました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで当たり前にあった日常。しかし、大人になるにつれ、人は自分にとって理想的な環境を作るためには、努力する必要があります。でも、なかなかそう簡単なことではありません。

いつも一緒にいた仲間と会う時間が減っていきます。同じ高校の琴子にも新しい友達ができて、部活で別の時間が生まれます。

そして花菜は少しずつ今まで味わったことのない寂しさを感じ始めます。でも、そんな子供じみた利己的な悩みを、花菜は誰にも言えません。

だから花菜もみんなと同じく、何か始めようと、唯一自分が好きな『写真撮影』を武器に、写真部に入ります。そうすれば、みんなとまた同じでいられると。

でも、そこには楽しいことがありそうになかった。新しい人と触れ合う、面倒なことばかり。それでも、琴子やみんながやっている、高校生活というものに必死でついていこうとします......

 

 

 

 

 

この物語の起こりは、花菜が中学を卒業して高校生になることから始まります。

映画の予告やホームページでの作品概要にも載っていましたが、この映画は思春期に一度は味わう懐かしい感情や経験がところどころに埋め込まれています。

 

 

 

 

 

まだDVD化は決まっていません。なのでレンタルとしても出るのかまだ分かっていません。

 

できたら、いいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が試写会で初めてこの映画を最後まで見た時、唯一泣いてしまったのがエンドロールでした。一緒に頑張ってきた共演者たち、支えてくださった現場のスタッフの方々の名前がつらりつらりと上へ登っていくのには言葉に表せないような溢れてくる気持ちがありました。

最後に寺内監督の名前がスーッと上にのぼっていったときは、本当に自分たちの手から作品が旅立ったんだ、ちゃんと映画がひとつの作品として出来上がったんだと実感し鳥肌が立ちました。

映画カメラマンの厚田雄春さんがおっしゃっていた、“エンドロールで立ってはいけない”という言葉は改めて大切なことだと感じました。作品を作ったスタッフの方に敬意を表すのに、途中で立ち上がるのは失礼だと、この試写会の時に実感し理解したのです。

 

 

 

 

 

 

初めての映画、初めての主演。

撮影期間中は、毎日、現場が私の心を満たしてくれました。

 

 

 

 

この映画に携わってから自分の環境の中で一番変わったことは、素人で無名に近かった私を多くの映画関係者の方々に認識していただけるようになったことです。

 

 

 

 

 

 

 

ラスト前のシーンをどう撮るかスタッフの方々が真剣に話し合ってます。

 

ロケ地の学校を下見しに行ったとき、こんな連絡事項が書いてあり嬉しくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寺内康太郎監督の演出はとても心地よくて、程よい緊張感があり楽しい現場でした。役者の近くまで来て丁寧に指示を出し監督の世界観へ導いてくださいます。すべての出演者に平等に役としての愛を注ぎこんでくださいました。

初主演で不安になっていた私には、クランクインをするまでの不安をたくさん取り除き、徹底的に向き合ってくださいました。撮影前に監督が用意したワークショップオーディションをおこなったとき東京組キャストと宿泊したり金沢組キャストとお弁当を食べたりと同じ時間を過ごしたことで、中学の同級生グループとの学生生活シーンを本当に楽しく演じることが出来ました。

 

 

高畠菜那さんの長年のモデルや芸能活動の経験からくる礼儀や品の良さとアイドルとしての可愛らしさは、まさに琴子にピッタリでした。とても人懐っこく明るい子で、現地でキャストに金沢弁を丁寧に教えてくれたり、現場ではニコニコしながら話しかけに来てくれる姿が印象的でした。

 

 

四谷奈々可さんの凛としていてブレないカッコイイ独特な雰囲気も、バンドをやっている翔子にピッタリハマっていました。彼女自体が気持ちいいくらいサバサバしているので、共演者は男女共にすぐに打ち解けられ良い現場の雰囲気を毎回つくってくれました。

 

 

高井晴菜さんの儚くフワッとした落ち着いた雰囲気は、花菜が頼りたくなる、ちびまる子ちゃんでいうたまちゃんのような楓と完全に一致していました。彼女は客観的に相手の気持ちになって話を常に聞く人で、現場でも1歩引いてみんなを見守るような大人なところが楓と重なっていました。

 

 

浜田彩加さんは見た目が可愛くフレンドリーでありながら、彼女自身がしっかりした芯の強さや考えをもっているのでギャップがあり、周りを常に観察し仲間に何かあると察して優しく接しにいくところなどを現場で見ていたので、そこが右寺とピッタリ重なっているなと思いました。アイドルでありながら本編では役者としての姿が印象強く、表現の幅が広くて素敵な子だなと思います。

 

 

(ほかにも共演したキャストの方々を紹介したいのですが、長くなってしまうので主要人物の方たちをご紹介させていただきました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メディアにもたくさんご紹介していただきました。誠にありがとうございます。

 

(fjmovie.com)

http://www.fjmovie.com/main/news/2018/0209_kanazawa-sg.html

 

(T-SITE)

http://top.tsite.jp/news/geinou01/i/38774697/

 

(ORICON)

https://www.oricon.co.jp/news/2105499/

 

(映画ランド)

https://eigaland.com/topics/?p=68750

 

(ムビッチ)

記事 http://moviche.com/contents/news/56901/

東京舞台挨拶のフォトギャラリー http://moviche.com/contents/photogallery/56903/

 

(NB Press Online)

ロングインタビュー http://www.nbpress.online/archives/6225

東京舞台挨拶の様子 https://www.youtube.com/watch?v=40eZmthBHJM&feature=youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

......金沢シャッターガールを撮影し終えてから1年半ほど経ちました。まだ芝居面、台本の読解力、作品の色の理解...役者としての質をあげようとしてもなかなか上手くいかず最近は苛立ちの方が多いですが、演技の核を理解することを目標に、これからも努力を怠らず成長していきたいと思います。