『矛盾』


いわずと知れた中国の故事。



どんな盾でも貫く矛と


どんな矛でも防ぐ盾、



では その矛で その盾を 突いたらどうなるか。




この 【矛盾】 の 止揚こそが、 武道 を 武道 たらしめるのに必要な要素と 考えます。



この どんな盾でも貫く矛 (攻撃) と


どんな矛でも防ぐ盾 (防御 受け) が もつ 極限 を 育てる稽古が、



約束組手です。



空手においては、


もともと、『型』 の 『分解』 というかたちで、行なわれていた稽古を 


剣道などの型稽古などを参考に 


約束組手、自由一本組手など、 組手の段階稽古として


体系付けたのは


ベスト空手 で有名な日本空手協会の故中山先生でした。



無門会では、 富樫会長が その約束組手理論の段階性と


それぞれの 段階性の構造と理論を解明することによって、


さらに 細かく 約束、 約束自由一本、二本、 自由約束・・・ など、


約束組手の稽古の必要性と重要性を 推し進めました。



この約束組手の理論において、もっとも必要なことは、


極限の攻撃と極限の防御、受けの思想です。



中途半端な威力の攻撃では、中途半端な防御しか生まれない、


という関連性を十分に認識しなければなりません。



強大な攻撃をまえにしては中途半端な防御は 破られます。


強大な防御をまえにしては中途半端な攻撃は 歯がたちません。



両者が絡み合って 発展していく認識、稽古こそ 良い稽古であると思います。



約束組手の構造と理論を 解明し 実践することはきわめて重要だと思います。






中途半端な防御が 自然の強大な攻撃に いとも簡単に破られてしまったことは、


極限の思想の必要性が 十分に認識されていなかったことが、


徐々にあきらかになってきました。



矛盾の止揚は とても 大変なことです。


そこに原子力発電所においては 


空手の約束組手理論 と 


まさに同等の 科学的な方法論が必要とされることと思います。



なかでも、約束自由一本組手と同じような


外部電源のすべての遮断といったまさに極限の攻撃に対する極限の防御を、


国会の場(委員会らしい)で質問されながら、


まったく一顧だにしなかったことは 


被害をみれば本当に残念です。





極限の思想の必要性、 考えましょう。





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