私のお話です。
小さな頃に死がとても恐ろしく感じる時期があります。
私も、10歳前後の頃に、そんな時期がありました。
私の母は、多くの親族を見送ってきた人ですが、それは強さと慈しみに変わっていると思います。
私も、ここ数年、家族を見送る歳になりました。
小さな頃に、
得体のしれない恐ろしいものは
今では
世界を隔てたカーテン1枚で
仕切られて視えます。
命の体験とは
奇跡
この世界で
自分が肉体だけに納まらなくなると
どこか悠くから眺める
雪景色のように
一瞬が切り取られて
地に積もる事なく
溶けていく光る粉雪が
私のアカシックレコードを映すのです。
反転して生まれる世界
カーテンの向こうは
元に戻る世界
あの頃に怖かったのは
なんだろう?
この場所を大切に生きるために
鍵をかけたことを
忘れていたのかな。
マキマロ