世界を去る日 | ここにいて描く光と見つける光

ここにいて描く光と見つける光

視える世界と私をつなぐ
アートと意識とカタチの遊び


私のお話です。

小さな頃に死がとても恐ろしく感じる時期があります。
私も、10歳前後の頃に、そんな時期がありました。
私の母は、多くの親族を見送ってきた人ですが、それは強さと慈しみに変わっていると思います。

私も、ここ数年、家族を見送る歳になりました。

小さな頃に、
得体のしれない恐ろしいものは
今では
世界を隔てたカーテン1枚で
仕切られて視えます。


東京に初雪が降った夜


命の体験とは
奇跡

この世界で
自分が肉体だけに納まらなくなると
どこか悠くから眺める
雪景色のように
一瞬が切り取られて

地に積もる事なく
溶けていく光る粉雪が
私のアカシックレコードを映すのです。


反転して生まれる世界

カーテンの向こうは
元に戻る世界

あの頃に怖かったのは
なんだろう?

この場所を大切に生きるために
鍵をかけたことを
忘れていたのかな。



マキマロ