今日で、術後2週間になります。 
化膿してしまったドレーンの傷はもう少しかかりそうですが、内側は塞がったようでお腹の中からの液漏れはなくなりました。お腹の腫れもだいぶおさまってきたようにおもいます。

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手術の術式は、組織診の結果のガンの組織型によって決められました。でも・・・最初は納得できませんでした。


一般的な意見とは言えないと思いますが、人間の体って合理的にできていると思っています。わかっていない機能も後になれば合理的に説明できるんじゃないかって。

ガンだって意味があってうまれてくるのではないかって思ってます。だって、ガンはすべての人の体の中で毎日生まれ、免疫機能により殺されているのだそうだから、体はガン細胞を必要と思って作っているのかもって。だったら、目の敵にすることないじゃん!

私の体ガンは、きっと子宮内膜筋腫の出血により、筋腫のあたりの栄養が不足して、かつ貧血によりうまく内膜が作れなくなっちゃったのかなって。だから、嫌気性細胞(酸素を使わないで栄養を作れる細胞)であるガン細胞を作ってなんとかしようと頑張っていたのかなって。

いろいろ、本を読んでみるとガンの3大治療である手術、化学療法、放射線治療は体の中のガン細胞を増やさないようにしたり、減らしたりするだけで、ガンをなくしているのは結局免疫機能なんだなあって、思いました。薬なんかで、ガンはいなくならない。私なんだ!


だったら、リンパ郭清ってしちゃいけないんじゃないのか?


だって、リンパ節は必要のないガン細胞を殺そうと頑張ってるから、腫れるんでしょ?まぁ、転移なら闘いに負けつつあるのはたしかだけど・・でも、まだ負けたわけじゃない !


以下の記事から続きます。

人間ドッグと二人の女医さん①
人間ドッグと二人の女医さん②
ガンとわかるまで①
ガンとわかるまで②  
ガンとわかるまで③  


ネットでいろいろ調べたら、「センチネルリンパ節生検によるリンパ郭清の省略」(手術中に臓器から最初に転移する可能性のあるリンパ節を病理検査して、そこに転移していなければ、郭清は行わない)というのを見つけました。


乳がんでは一般的なこの術式は、子宮頸がんでもある程度すすんでいることがわかりました。ただ、子宮体がんでは、研究が始まったばかり。でも、実施してくれそうなところがありそうなのを見つけました。

そこで、一番進んでいる東北大学病院と、東京で治療を受けられそうな慶応大学病院へセカンドオピニオンを受けてみることにしました。


2016年7月28日 東北大学病院

仙台駅について少し時間があったので、どこかに寄ろうかと思ったのですが意外と暑くて、
早々にタクシーを捕まえて病院に向かいまいした。

このころ、貧血と下腹部の痛みであまり無理が効かなくなっていました。

病院で、仕事後遅れてやってきたダーリンと待つこと1時間。
予約してあったのに、やっぱり病院ですね。

先生はとても若い先生で、「センチネルリンパ節生検」のことを聞いてみると、

先生 : ネットの情報? 残念ながら、G1のみが対象なんです。

そうか、G1(高分化型)では生検しなくても省略のケースがあるので、まだまだ安全な場合にしか省略していないのだということがわかりました。私のはG3(低分化型)で対象外です。

ちなみに、画像判定から転移の可能性を聞いてみると、

先生 : 10%ぐらいかな・・。 少ない? いや〜、私達から見ると10%というのは多いと思うんですよね。

なるほど。 たしかに、1割あるなら医療としては安全なほうを選択するのかもしれません。

リンパ郭清しても浮腫になる可能性は低いのでリンパ郭清はしたほうがいいという意見でした。
他にも、今ある先進治療や化学療法のことを聞いて終了。 
交通費とセカンドオピニオンの費用で数万円かかってしまいましたが、ガン初心者にとっては、はじめて恫喝されることなく、じっくり話を聞いて説明していもらったなぁって。

この後、観光する元気もなく帰ってきましたが、案の定、この夜38度7分の発熱。でも、なんとか朝にはさがって、次の日予約していた慶応大学病院へ行くことができました。

2016年7月28日 慶応大学病院

慶応大学病院は、事前に画像を渡しておくと画像診断専門のお医者さん(?)が、診断をしておいてくれます。

相談室にはいると、温和そうな先生が待っていました。この世界ではかなり有名な先生です。

先生 : プレパラートがなかったのでG3としてお話しますね。

そっか、プレパラートを持ってこなければいけなかったのか。実は、G3というのもまだ確定ではありません。組織検査の検体の中に含まれていたがん細胞がかなり少なかったようなことも言われています。


先生 : 右の骨盤内ですよね。

CTの画像を見ながら説明してくれます。いずれのリンパ節も、転移と言われる大きさにはなっていないものの若干大きくなっているものがあり、左の骨盤内にも肥大しているものは子宮の異常によるものと考えられる。

右の骨盤内は、転移の疑いがある。 傍大動脈のものは若干大きくなっているが、転移といえる大きさにはなっていない。と、いうことでした。

慶応大学病院でもG3はセンチネルリンパ節生検の対象外。 G2までは生検を実施しているが、郭清の省略にはいたっていない。理由は、センチネルリンパ節は見つかり、センチネルリンパ節の病理検査で100%転移の有無がわかるが、術中の診断では誤ってしまうケースがまだあるからだそうです。

先生 : 残念ながらあなたには間に合いませんね。

この後、MRIの画像も説明していただき、私の腫瘍は子宮内膜と子宮筋層の境界をほぼ超えていないということを教えてもらいました。腫瘍の浸潤具合から言えば 1a 期。たぶん、ごく初期なのだと思います。

初期なのになぁ〜。なんでG3。



いずれにせよ、子宮体がんの治療ってまだまだ研究途上なんだなぁ。


そして、人間ドッグからこのセカンドオピニオンを通して、病気は自分で見つけて自分で治すしかないのだってことを身にしみて感じました。 今も。そしてこれからも。





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