木曜日にはココアを 青山美智子
2019年8月20日 第1刷発行
シドニーの情報誌『月間ジャパラリア(Japaralia)』にて2015年6月~2016年5月まで連載された小説『12coloured Pastels~十二色のパステル~』を改題、加筆修正し単行本として刊行。
作品紹介・あらすじ
大人気ミニチュアアーティスト、田中達也氏が装丁を担当!
一杯のココアから始まる、心温まるストーリー。
僕が働いている喫茶店。必ず木曜日にきて、いつも同じ席で手紙を書く女性がいる。
そして、頼むのは、決まってココア。僕は、その女性を「ココアさん」と密かに呼んでいる。
ある木曜日。ココアさんはいつものようにやってきたのだが、どこか様子が違い……。
色とりどりのストーリーが深く交わっていく、ハートフルストーリー。
住宅街の隅にある”マーブル・カフェ”の雇われ店長ワタルから始まり、マコの恋文で終わる短編集。
短編ながらも登場人物は運命の糸のように関係のある人物で繋がっていく。
一遍ずつは凄く短いお話なんだけれど、どれもあざといほどほっこりさせてくれる。
ちちんぷいぷいなんて言葉は、何年ぶりに聞いたかしら。
この作家さんの本をもっと読みたくなる。
魔法にかけられたかな。