「その人は昔」☆舟木一夫 | komageta0123のブログ

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 長いお休みをいただいておりました。

今後については、あまりテーマ付けに拘らず、かなり不定期になるかとは思いますが、何卒宜しくお付き合いください。

 

今年の1月19日のことでした。東京国際フォーラムにて、「舟木一夫芸能生活60周年記念コンサート」が行われ、御年77歳になられた舟木さんはなんと55年ぶりに40分を超える組曲「その人は昔」をその豊かな声量で演じ切られました。

舟木さんは「時間的にもコンサートではやらない曲。60周年、果たして僕はこの曲をどこまで歌えるのかと考え、自らに負荷をかけ、切ない恋物語を歌いました」と語っておられます。

こんな舟木さんの元気の秘訣は、ラーメンやステーキなど好きなものを食べて、喉も大切にし過ぎず雑な条件のなかでやっていくことだそうです。

 

私は中学生のころ、大の舟木一夫ファンでした。

1963年のデビュー以来、続々と発売されるレコードも全て買いました。「高校三年生」「修学旅行」「学園広場」「仲間たち」…

トランジスタラジオの歌番組にかじりついて、つぎの新曲の情報に耳をすましていたほどでした。

しかし、高校に入るとその熱もやや冷めざるを得ず(勉強のため)この「その人は昔」の頃は、内藤洋子さんとの共演の映画があるんだなぁとの感想ぐらいの記憶しかありませんでした。

 

60周年のニュースを知り、少し調べるとこの組曲はレコード・ドラマという企画ものだったんですね。

「心のステレオ・その人は昔ー東京の空の下でー」というタイトルで1966年11月にコロムビア・レコードから発売されています。

全編57分。冒頭の朗読・宇野重吉。原作脚本、作詞・松山善三。

音楽、作曲・船村徹。

舟木一夫デビュー3周年で出された音楽物語という企画レコードが異例のヒットで実写による映画にまでなります。

北海道の百人浜で出会った純朴な若い男女二人が希望を求め東京へ駆け落ちするも、冷たい都会に翻弄される物語です。('67・7公開)

映画の主題歌は「心込めて愛する人へ」(舟木一夫)でした。

 

今、わたしなどが聴く「その人は昔」という素晴らしい曲は

「その人は昔」(テーマ)というのが正確な曲名のようです。

♫その人は 昔  海の底の 真珠だった

 その人は 昔  山の谷の 白百合だった

 

 その人は 昔  夜空の星の 輝きだった

 その人は 昔  僕の心の 灯だった

 

 …  … …

 

 今もその人は 

 僕の日記を 埋める かがやき

 

 その人は むかし 僕の ちから

 いまもその人は

 僕をやさしく みつめる

 こいびと

 

 でも その人は もう 今は

 いない

 

 その人は むかし

 玉石の

 荒い

 波ぎわ

 

 若駒の

 たてがみ

 つかみ

 

 いらだつ

 海の向こうを

 見ていた

 

 胸をはって

 

改めて聴いてみると、この前年に恩師・遠藤実さんとの別れがあった舟木さんの新たなパートナーになった船村徹さんの情熱を込めた素晴らしい曲に応えるように舟木さんが熱唱されていますね。

 

因みに、この年の舟木さんの歌は「山のかなたに」「哀愁の夜」

「友を送る歌」「おもいをこめて手をふろう」「敦盛哀歌」「絶唱」

などがあります。