「人生いろいろ」 島倉千代子(2) | komageta0123のブログ

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結婚後、歌手活動のセーブや、その後の離婚問題で暗いイメージが付きかけミリオンヒットからも遠ざかることになった島倉の為に、なかにし礼と浜口庫之助が創ったのが異色作「愛のさざなみ」でした。
♫ この世に神様が 本当にいるなら 優しく抱かれて 私は死にたい・・・
それ迄の島倉のイメージを破る、なかにしの大胆な歌詞に浜口はポップス調のメロディを付けました。
なんとバックの音は海外・LAでレコーディングした超一流バンド(ハル・ブレイン)だったのです。
この一曲が島倉を蘇らせ、久々のミリオンセラーとなりました。

それから19年、また浜口は島倉の為に大ヒット曲で彼女の代表曲ともなった「人生いろいろ」を作りました。
今回の作詞は、星野哲郎を師と仰ぐ中山大三郎でした。
♫ 人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ 咲き乱れるの・・
この大ヒットで莫大な借金完済のメドも立ったと言われています。
そして島倉は、30回を区切りに、その出場を辞退していた「紅白」でしたが、当時病気療養中の浜口を元気づけるべく、2年ぶりに「紅白」復帰し、この曲を歌ったのでした。

島倉は「不幸のデパート」と言われる程、いろいろな人に騙されたり、裏切られたりもしましたが、それ以上に逆に守ってくれる人も多く存在したと思います。そんなお陰もあって歌手としては、素晴らしい実績・業績も残せたと思うのです。

同じくコロムビア所属だった舟木一夫さんが"美空ひばり"と"島倉千代子"の二人を評して、こう言われていたそうです。
「ひばりさんとお千代さんはコロムビアの桜と梅でした」
なるほど島倉さんには、ひばりさん程の華やかさはないが、厳しい寒中にもまれながらも、ぽつぽつと可憐な花を咲かす梅の花の趣きがありますね。彼女の気恥ずかしそうな仕草と、いじらしい微笑みが印象的でした。