絆の向こうへ的エピソードのトップ3は、ミュージシャンの話ではないが、DreamsComeTrue絡みで繋がった縁なので、山形新幹線で出会ったドリカムファンのお話。

 

大前提として、ドリTシャツやらドリグッズを持った明らかにドリファンだと思う人がいても、気軽に声をかけて喋るということはあまりしたことがない。遠征先のホテルのフロントやエレベーターでそういうことを見かけても、せいぜい「こんにちは」と挨拶するぐらい。

 

2016年はドリカムのライブが秋田で開催され、それに参加。

東京近辺から秋田に行く人は、飛行機を利用するか、秋田新幹線こまちで往来するのが普通。

ただ私はこの時にこそとばかり、帰路に山形新幹線を使うことを選んだ。山形新幹線に足湯温泉がついてる列車があり(列車名は「とれいゆつばさ」)、それに乗りたかったからだ。

その列車の始発駅は山形県の新庄市。秋田からは奥羽本線で一本である。昔は東京ー秋田往来の主要幹線であった。ただ現在の奥羽本線は、福島ー新庄は山形新幹線仕様で、普通列車も含めて広軌(線路の幅が1435mm)、新庄ー大曲は従来通りの狭軌(線路の幅が1067mm)、大曲ー秋田は秋田新幹線の広軌とローカル線の狭軌が並行している区間となっている。そして新庄ー大曲は完全ローカル化していて、特急等が一切走っていない。秋田から新庄まで行くのに各駅停車で2時間半かかる。

 

そんなルートを選ぶ人は物好きな鉄ちゃんしかいない。そう思っていた。

ところが、その山形新幹線の車中で、ドリカムのイヤーマフをした女性がいた。まさにもう一人物好きがいたという驚き。

この新幹線は11号車から16号車までの6両編成で、16号車に足湯ができる車両、15号車はラウンジになってて、食べ物、飲み物やグッズが販売されているが、そこで飲み食いをする席もある。

私は飲み物(ワイン)を買いに15号車に行ったところ、先ほどの女性が家族連れでラウンジでくつろいでおられた。

せっかくなのでと思って、「ドリカムのライブに行かれてたんですね」というと、「ドリカムライブ行っておられたんですね」って返された。実は私が彼女を見かけた時、向こうも私がドリカムファンであることを認識していたらしい。なにせ網棚にドリカムグッズのリュックサックが置いてあったから。

家族連れで秋田にやってきて、ご本人はドリカムのライブへ、ご主人と息子さんは鉄道を乗り回していたそう。ドリカムの遠征ライブはそういうことをやっておられるそう。まるで私のやりたいことをその家族では役割分担しておられるww

秋田のドリカムから2時間半各駅停車に乗って足湯新幹線に乗りに来たというのも納得できる。

 

一期一会の愉快なひとときだったとそれだけでも満足だったが、なんとその日のうちにFacebookで繋がった。名前はその時に訊いていたのかな?詳細は覚えていない。その方はFacebookは本当にリア友とだけしか繋がっていないそうだが、せっかくのご縁なのでと「友達

」になった。

 

ちょうど1年後、突然にメッセージが来た。ドリカムのチケットが当選したということで連絡事項が2つ。ひとつは福井が当たったのだけれど、鉄道ネタで何かいいのがありませんかと。もうひとつは埼玉のチケットが1枚余ったけど、私なり知人で行きたい人いませんか?って。

福井については、私の情報をもとに、恐竜博物館とえちぜん鉄道と路面電車に乗ることにしたそう。(実はそれって今年私が辿ったルートで自分が行ってもいないのに偉そうにオススメしてたww)埼玉については、私もその日のチケットを2枚持っていたので、彼女の余ってる1枚を譲ってもらって私が行き、私の2枚は知人に譲った。

これをきっかけにチケットの余裕があれば譲り譲られをしたり、最近では当選確率を上げるため、お互いがお互いの分のチケット分も申し込むというシステムも出来上がった。

気が付けば都合10回一緒にライブに行ってる。

 

まさに「絆の向こうへ」の歌詞

君に声をかけなきゃ こんな今日もなかったんだ

世界は 煌めき広がる

をそのまま煮詰めたようなエピソードだ。

 

 

網棚にあったドリカムリュックサック(私の持ち物)