日曜日は自由劇場に
ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスク・バージョン]
を観に行きました。
キャスト 2023.6.25(日)
ジーザス・クライスト 神永 東吾
イスカリオテのユダ 佐久間 仁
マグダラのマリア 江畑 晶慧
カヤパ(大司教) 飯田 洋輔
アンナス(カヤパの義父) 日浦 眞矩
司祭1 佐藤 圭一
司祭2 内海 雅智
司祭3 真田 司
シモン(使徒) 本城 裕二
ペテロ(使徒) 辻 雄飛
ピラト(ローマの総督) 村 俊英
ヘロデ王 大森 瑞樹
【男性アンサンブル】
森 健心
安東 翼
大萬 昇太
木谷 光
劉 昌明
佐藤 幸治
平田 郁夫
鈴木 智之
横井 漱
長尾 哲平
葵野 貴元
鈴木 貴雅
平山 祥
【女性アンサンブル】
加藤 あゆ美
坂井 菜穂
菩提 行
小島 由夏
廣本 則子
辻 茜
小松 真美
濵嶋 紗穂里
立花 梨奈
森下 薫
【大八車】
磯江 拓也
香取 直矢
柴田 鴻洋
田野井 大登
西村 一輝
橋岡 未浪
別當 大地
眞柄 成寿
緑川 諒人
渡部 斗希也
2019年に浅利慶太氏の追悼公演で
初めてエルサレム・バージョンを観ました。
ジャポネスク・バージョンは今回が初めてです
正直、初めてこの作品を観たときは
あまりピンとこず、
なんでこんなに人気があるんだろう
と思っていました。
『ノートルダムの鐘』も最初に観たときは
あまりハマらなかったのですが
2回目に観たときにハマってしまったので
今回もそうなるかなあと思いながら観に行きました。
前回の観劇から4年も経っているので
ストーリーはほとんど覚えておらず
すべてが新鮮でした
ジーザス中心かと思いきや
半分くらいユダの物語ですね。
浅利慶太さんのインタビュー記事には
ジーザスとユダは光と影の関係であると
書いてありました。
ストーリーテラー、
というほどではないですが
要所要所にユダが登場することによって
話の流れがわかる感じですね。
前回は何の予備知識もなく観に行ったので、
これ何の場面
この人誰
と思いながら観ていたので
今回はしっかりパンフレットを
読み込んでから観ました。
他の作品と違って、
ある程度ストーリーを知った上で観ないと、
なんの場面かよくわからないんですよね。
佐久間仁さん(ユダ)
オープニングはユダの歌です。
真っ白な舞台に真っ白な衣装の中、
黒い腰布が映えますね。
こうしてじっくり歌を聴くと
やっぱり上手いんだなあ
と思います。
シャウト系の歌も耳障りな感じがなく
声量も十分で迫力がありました
佐久間さんは何となく
苦悩している役が似合う気がします😅
神永東吾さん(ジーザス)
ジーザスも前回と同じ神永さんでした。
お顔立ちがすでに神々しく、
オーラを感じます
つかみどころがない役で解釈が難しいのですが
その存在感だけで十分、と思ってしまうほどの
ハマリ役です。
「ゲッセマネの園」はやっぱり別格でした…
悲痛な叫びに心が締め付けられる思いでした。
江畑 晶慧さん(マグダラのマリア)
今回がマリアデビューとなった江畑さん。
やっぱりちょっとイメージが
違う気がするんですよね…
江畑さんは孤高のサバサバ系が
似合う気がします。
もちろん歌は良かったですが。
ALWコンサートで観た平田愛咲さんのほうが
イメージ的には合う気がしました。
いつか実現してほしいです
飯田洋輔さん(カヤパ)
急遽ピンチヒッターとして大阪から
駆けつけた飯田さん。
プログラムにも当然お名前はなく
「追補」として紙が入っていました。
お稽古1~2日とは思えないほど
すばらしい存在感でした
『オペラ座の怪人』東京公演以来、
久しぶりの歌声。
聞いたことのない低音が響いていました
Twitterを拝見すると
ご本人も無事に幕が開いて
ホッとされたようです
高井さん、戻られるといいですね。
村 俊英さん(ピラト)
村さんもいつもの歌声とは違い
低音、そしてシャウトと
喉に負担がかかりそうな歌が多かったです。
私は気がつきませんでしたが、
同日に観ていた方の中には
声が本調子ではなさそう、と思われた方も
いたようでした。
2~3日お休みして
復活されるといいのですが。
大森 瑞樹(ヘロデ王)
ジャポネスク・バージョンは
事前に動画などで観ていて
白塗り、隈取メイクは知っていましたが、
実際に目の前で観ると
なかなかの衝撃でした
中でも一番インパクトがあったのは
何と言ってもこの方
エルサレム・バージョンと違いすぎる
反則ギリギリの衣装で
話が頭に入って来ないのですが…💦
これは、できる人が限られますね。
発想がすごいとしか言いようがありません
大森さんのスタイルの良さと
ポップな歌い方で楽しいシーンでした
正直、ヘロデ王の登場シーンは
短いのでもったいないですが、
アンサンブルでのダンスで目立っていました。
やっぱりダンスのキレが違います
ジャポネスク・バージョンの難点は
キャストさんの顔がわからないことですね
辛うじて何人かは見つけられましたが
ペテロの辻 雄飛さんは
何だか存在感が薄く
後半まで見つけられませんでした💦
10年ぶりに上演された
ジャポネスク・バージョン、
なかなか貴重な体験でした。
研究生で構成された大八車は
ジャポネスク・バージョンならではの
舞台装置で体力、腕力と緻密な動きが
必要とされますが
計算され尽くした見事な動きでした
歴史をつないでいくという意味でも
定期的な上演が必要ですね。
一つ一つの場面が短く
走馬灯のように駆け抜ける作品です。
上演時間は休憩なしの105分と短いですが
色んなものが凝縮されていて
観終わったらなんだかグッタリ
濃密な時間でした
でも…正直な話、
ハマる、というところまでは
行っていないような気がします。
まだまだ隠された魅力があるのかもしれませんが。