日曜の夜にホテルの仕事後に「PERFECT DAYS」を観た。
ほとんどセリフがないから役者さんの無言の表情で心の内や過去を読む映画。
主人公平山の過去も詳しいことは何も語られず、観たものが
想像して解釈して理解して同情の念にかられていく。
両隣の人がすすり泣く声がステレオサウンドのように聞こえた。
ドイツ人の映画監督と聞いて
昔観た「ベルリン天使の詩」を思い出したんだけど
まさにその監督だったのね。
平山のモデルは知り合いの僧侶だそうで、
彼の修行の初めのトイレ掃除の話がヒントになっているそうな。
まあ、人のどろどろしたヤな部分がない清掃だけにきれいな映画でしたね。
きれいすぎて日本人美化しすぎかも・・・。(;^ω^)
監督さん小津安二郎好きなんだろうなぁ。
ま~、映画に関しては語る人がいっぱいいるでしょうから
わざわざ私が語る必要ないかと・・・。
ただ役所広司さんと三浦友和さんの影踏みのシーンは
なんかちょっとかなり違和感が・・・
個人的になつかしかったのが映画の中でカセットテープに鉛筆入れて回やつ。
やった、やった・・・あとデッキにテープ絡んで切れちゃって
分解してセロテープでくっつけたりして使いまわしてたな・・・
あと耳に固執する子ども。
うちの子も赤ちゃんの時私の耳に触りながら寝てた。
生後1ヶ月で職場復帰したから
触ってるとここにママがいると安心できたのかも。
今は近くにいると一言「邪魔」と言われるだけだけど・・・。(´・ω・`)
あと、ホテル清掃を長年やってる自分から言わせてもらうと
平山さんの掃除するトイレがきれいすぎる。
実際は尿の飛び散りやうんちがついてたり
たまにトイレが詰まってうんち溢れたりとかなり汚いシーンに遭遇します。
でもって同僚が急に辞めてシフトがきつくなり
「こんなこと毎日やってられないからね!」って
平山さんがキレるシーンがありますけど、万年人手不足で
それが日常茶飯事ですから。(;^ω^)
この映画観て、よし自分も清掃の仕事しようなんて思う人いるかな。
こんなに人手不足だってことは皆がやりたくない仕事だってこった。
でも自分も清掃の仕事は嫌いじゃない。
手を入れれば入れただけきれいになるので、それにはまると
平山さんのように専用の道具作ったりしちゃうの、分かる分かる。
植物が好きなのもいっしょ。出かければ木の写真撮ったりもするし。
1人で過ごすのが好きだし。
仕事をしてるけど自分の世界に浸っている引きこもりと大差ないのかも・・・。
でも決定的に違うのが平山さんのお部屋がきれいなこと。
清掃の仕事してるくせに自宅はかなりヤバイです・・・(;^ω^)
どげんかせんといかん・・・まじで。(;^ω^)
ヤバイと言えば・・・スーパーのトイレにこんな貼る紙があった。↓
トイレに住んでいる人がいるのか?!
ホームレスとかかな・・・でもこういう貼り紙するとそのつもりなくても
あ、トイレで充電できるんだって思っちゃう人いるかも・・・
・・・ということで今このトイレは夜間使用禁止です。(;^ω^)
でもって、今日映画の帰りに地下鉄の駅のトイレ入ったら
「最近トイレ内でトイレットペーパーなどが燃やされるということが多発しております。」
という物騒な貼り紙が・・・。
どっちかというとこっちのがやばいかも・・・。(;^ω^)