竹内文書の継承者で73代武内宿禰であった竹内睦泰さんの古事記の話が面白かったので、
彼の著書「古事記の暗号」を読んでみようと思って図書館で予約してみたんだけど
いざ図書館に取りに行ってみたら同じタイトルの別の本だった。
がっかりしながらも読みだしてみるとこれがけっこうおもしろい。
そもそも古事記は古くから伝わる口伝をまとめて書籍化した国家をあげての歴史書であるのに
「いなばのしろうさぎ」とか「ヤマタノオロチ」とかのおとぎ話が入っているのはなぜなんだろう。
これは何かの暗号なんじゃないのかいな・・・ということで
これを読み解くには中国由来の漢字のと易経の陰陽五行八卦が必要だという話。
単なる物語の中に実は他の意味が隠されているわけだ。
まず、太極から陰と陽が生まれそれに8つの要素 天・沢・火・雷・風・水・山・地が関わる。
陰陽師がいるくらいだから古来から日本には物事を陰と陽という対で考えているというのは確かにそうだろう。
陰陽5行なんか曜日にそのまま残っているしね。
古代は占いによって政治を行っていたわけだし。
占いと言ってばかにするなかれ、占いは長い年月かけた「統計学」なのだ。
この本を読む少し前に見た動画が沖縄の大綱引きの話で
昔はこの綱引きの勝者の村に米を作らせていたという。
たかが綱引きと思うけれども、勝つためには力はもちろん息の合ったチームワークも必要。
村民全員参加で綱もその村全部の藁を使うことから稲の強度も分かる。
もめ事を起こさずどこの村が一番能力があるかを見極めるのにたいへん合理的な方法なのであった。
2019年には史上初めて綱が切れるというアクシデントがありこれはなにか悪いことが起きると
沖縄の神んちゅさんたちが言っててなんとあのパンデミックが起きた。
今年は東村が勝ったが、東村が勝つと飢饉だそうだ。
占いでも食糧危機・・・?(;^ω^)
閑話休題。
でもって、「いなばの白兎」の「兎」は「土」表す漢字であるとのこと。
大国主は「地」の神であると考えると「土」と深いかかわりがあるという。
鰐(どやら鮫らしい)に毛皮を剥がれて肌がひび割れて荒れてしまった兎に
大国主が真水で洗って蒲の穂をすりつぶして塗るようにと助言する。
これが陶器を作るための土づくりの方法だと推察し、実際そうして陶器を作る方法があるという。
大国主は兄弟に焼かれて美形になって復活するという話も陶器を窯に入れて焼き
美しい陶器になることを暗喩しているそうな。
「ヤマタノオロチ」も「蛇」は「水」を表し、毎年暴れて困っているというのは
河の氾濫のことであり、治水の方法を説いているというのだ。
「出雲」は雲が湧きたつところで、実際雨が多いところだという。
そういうことが実際に現地に行って神社のある場所や由来を調べながら
丹念に調べられてて、なんか「ダビンチ・コード」を読んでるみたいな気分に
させられ大変面白い。
作者の藤村由加という名前も4人の名前を1字ずつ合わせて作ったペンネームだという。
藤村版だと現存する古事記の話から易を重ね合わせて読み解くというもので
全体の太極は「恒」という永遠に続くというものでその中には月の満ち欠け
潮の満ち引き、破壊と再生のように周期的変化が示唆されているという。
竹内睦泰さんの先祖代々口伝で伝わっているという古事記の方は3人にそれぞれ
違った話が伝承され3人が一緒にならないと全体が分からないようになっているそうで
本当に暗号めいている。
それほどまでにして守っている情報って何だろう・・・。
知的好奇心がくすぐられっぱなしなんですけども・・・ww
「古事記」という存在は確かにあってそこに書いてあることも読めるけども
その中の「真意」を読み解くことができないってのがなんともむずがゆい。
それでも1300年以上の長い歴史の中でずっと残ってきた日本最古の書物。
神が最初に降りたのが位山のイチイの木・・・それで笏を作って祝詞をあげ神を下ろす。
最初に神が木に降りたので神様を数える単位が「柱」で
古神道で祀っていたのは山や石で神社ではない。
有名な大祓の祝詞も罪や穢れを祓いたければ
「天津祝詞の太祝詞を宣れ」の次が
「かく宣らば」で・・・肝心の太祝詞が省略されてるし・・・ww
↑あ、小野先生だ・・・そういや馬淵睦夫先生の講演会へ行ったときゲストで小野先生の話きいて
みんなでこの祝詞唱えたなぁ・・・。なかなかいい思い出だわ。ww
今ブログで調べたら馬淵先生の講演会行った2017年6月9日ってTheピーズの武道館ライブの日だったんだ。
祝詞を唱和した後のtheピーズライブとは我ながら変なおばさんで香ばしい人生だな~~。ww