気のせいか、最近、勉強させていただいている複数のブログで株・投信がdisられ続けてる気がします。

私が勝手に被害者意識(?)を持ってそういう風に感じてしまっているだけならいいんですが。

 

そこに乗り込んでいってコメント欄で戦うのもご迷惑な気もするので、人知れず自分のブログでこっそりとチラシ書きです。

 

 

 

 

いきなりですが、不動産投資家が株で大きな成功を収めるのが難しいのは事実です。

不動産投資家として優秀であればあるほど、株では大きな成功は見込めません。

その逆もまた真なり、で、私は株メインである以上、不動産投資では大きな成功は見込めないと思っています。

 

 

理由は単純です。

 

不動産投資界の皆さんは多かれ少なかれ、「今は買い時ではない」と感じておられるのではないでしょうか。

今のような融資ジャブジャブで競争の激しい時期に無理して買いに行っても大して儲からねーよ、と。

 

株も同じです。

株で大きく勝てる「買い時」はリーマンショックのような暴落時、およびその後の長期低迷期です。

そしてこの「買い時」、多少の誤差はあれど不動産の「買い時」と、ほぼかぶります。

 

なので不動産投資家は「まさに今が買い時!!」と不動産に全力投球することになりますので、その時期に株には資金が回りません。

結果、一番儲かる買い時は避けて買う、ということになりますので最初から大きなハンデを背負っての戦いとなるため、株で大きく勝つのは難しい、ということになってしまうのです。

 

 

ということで、不動産投資家は株なんかには一切手を出すべきではない、勝てるジャンル(不動産)に特化して戦うべき・・・・という方が大勢を占めるのは当然と言えば当然なのかもしれません。

 

でも、私はそれでも投資する価値はあると思ってます。

少なくとも、私は株だけに特化して不動産に一切手は出さない方がいい、とは全く思っていません。

 

理由の一つには分散効果があります。

株も不動産もそれぞれ一長一短あり、長期的にどっちが優れているのか、それは誰にも分かりません。

特にこれからの20年、30年に限定してどっちが得なのか、それはしょせん結果論でしか語ることはできません。

 

そういう場合、分散してどちらに転んでもいいように、両方に賭けておく、というのは当然出てくる発想ではないかと思います。

 

地震国日本に一点集中で不動産を保有するリスク、なんてのも皆さん一度は考えたことがおありではないかと思いますが、だからと言って海外不動産に分散投資、というのはいろんな面でハードルが高いでしょう。

これが投資信託を利用すれば、簡単に全世界に薄く広く分散させて投資することができます。

「選択と集中」ではないですけど、得意分野に全力を集中するのもありですが、同時に「不動産というジャンル」「日本円という通貨」に全資産と収入、そして自分の未来を全て一点集中するリスク、ってのもちょっとは視野に入れてみてもバチは当たらないのかな、と。

(極論ですがドミナント戦略とってて大地震の直撃で全滅とか、近所の原発がクラッシュとかあれば自分の投資戦略は根底から覆りますが(と言いながら私も超ドミナント志向・・・)、だからと言って日本全国に遠隔地操作で投資する、ってのは手間や土地勘、その他リスクを考えても、「それって本当に株や投信よりいいの?」って思ってしまいます。)

 

 

株で言えば、今が買い時ではないこと、自分は買い時には買えないことを承知の上で、それでも個別に条件を検討して、買うに値すると判断すれば買っていいと思います。

 

例えば財務は健全で業績も安定していて、株価も割安に放置され、株主優待を含めた利回りが4~5%とか。

こんな条件で自分が納得できるのなら、投資する価値は十分にあると思います。

 

相場の暴落に巻き込まれて含み損を抱えることになっても、そのまま持ち続けていれば相場の回復とともに株価も回復します。

逆に言えば「相場(株価)の回復を待って暴落時もそのまま持ち続けていられる銘柄」という基準での銘柄選択も大切です。

でないと単に「損切りできない典型的負け組素人」になってしまいますから。

(リーマンショックなど過去の暴落時にも赤字にまでは転落しておらず、そのまま持っていたら株価も業績も回復し、長い目で右肩上がりを続けている・・・という前提で投資して、次の○○ショックで大赤字転落とかしたら、それは投資の前提が根底から崩れていますので、問答無用で即切りです。)

 

例えば飲食系の優待銘柄なんかでは優待込利回りが10%前後くらいのものもありますし、そんな中で「この銘柄ならつぶれないだろうし、ずっと持っていられる」と思えるようなものを探してみるのも一策です。

私の場合は端株(単元未満株)で、一回1万円分くらいの買い付けで、割安・健全財務・安定業績(できれば緩やかでも右肩上がり)・高配当な銘柄30~50銘柄程度に分散投資するスタイルでやっています。

これと別に優待銘柄のコレクションも60~70銘柄ほど持っています。

このうち、9割くらいは「暴落があってもそのまま持ちっぱなし予定」の銘柄群です。

(というか、アベノミクスに懐疑的な人間なんで、‘13年頃から「暴落の到来」を強く意識した銘柄構成にしています)

株メインな人間の発想では参考にならないかもしれませんが。。。

 

 

 

最初に書いた「大きく勝てない」のは承知の上で、逆に「大きく勝つ必要はない」という発想もあっていいんじゃないでしょうか。

極端な話、今の低金利時代、普通預金なんて一体どれだけの利回りが出るんでしょうか。

でも、「じゃぁ普通預金なんて一切自分には必要ない!!」なんて方はおられないと思います。

 

元本保証で、流動性の高い資産を持つことに大きな意味があるわけで、その部分では利回りはほぼゼロであって構わないわけです。

 

ならば、自分の資産構成を例えば

<不動産>主力ジャンル。ここで大きく稼ぐ。

<株・投信>サブジャンル。利回りは低い代わりに手間がかからない。配当・分配金の利回りに加え、内部留保の蓄積が将来の潜在的な株価上昇につながることも考慮すれば6~12%程度の利回りは期待できる(かも?)。

<現預金>利回りほぼゼロ。ただし元本保証で流動性も十分。

という3分割にしてみるのはごくごく普通のことではないかと。

 

 

長くなってしまいましたので、今日はこの辺で。