先週の内覧3件、で結果は相変わらずの決定力不足・・・(泣)

 

 

 

 

さて、閑話休題。


 

本日はちょっと私の愚痴など聞いてやっていただけるとうれしいかな、と。

 

不動産と関係のないお話しですので、興味のない方はスルーしてください。

 

 

 

 

 

 

不動産投資家として、若葉マークですべてが勉強中な私ですが、一応、株式投資の方は10年目に入りました。

株式投資と出逢えた幸運に本当に感謝していますし、今の私があるのも、不動産投資なんてものに挑戦できるのも株式投資のおかげです。


 

 

そんな私ですので、株式投資がいわれのない批判を受けたりしているのを見ると、お世話になった恩人が理不尽な攻撃にさらされているかのような気分になってしまいます。


 

てことで、最近、どうしても一言言わずにはいられない話題があります。

 

 

 

 

最近、皆さんも目にする機会がおありなのではないでしょうか。

いわゆる「年金運用で損失○兆円!!」ってヤツです。


 

 

この手の記事を見ると私、その自称専門家氏を「バカ」か「詐欺師」に近いレベルに認定してしまいます。

朝日系や民進党・共産党などの野党など、「とにかくなんでもいいから政権与党を攻撃したい!!」という面々からよく出てくる話題ではありますが、この手の意図的に誤解を招くような報道手法って、個人的には強い憤りを覚えるんです。

 

 

 

 

 

 

簡単なところから説明させていただきます。


 

 

リスクを避けて定期預金や国債など、元本保証商品だけで運用すればもちろん運用損は避けることができるでしょう。

で、今の超低金利で、その運用でいったいどれだけの運用益が得られるんでしょうか?

運用益どころか、下手すれば関連部署のスタッフの給与とかの必要経費すら稼ぎきれなくなってしまったりしませんか。


 

 

リスクをとって株式投資を組み入れれば、当然のように相場状況次第で運用損が発生します。

その一方で、同じく相場状況次第で運用益が発生することもあります。


 

 

昨年の秋頃でしたか、一部メディアが「年金運用損20兆円!!」とか騒ぎ立てたことがありました。

その後の数カ月で10数兆円の運用益が発生していたことは全く報道されませんでしたが。


 

 

株式を組み入れれば巨額の運用損が発生することもあり、巨額の運用益が発生することもある。

じゃぁトータルで長い目で見たらどうなのよ、って統計とってみれば、これは明快に結果が出ています。

10年とか20年とかの長期スパンで見れば、明らかに株式を組み入れた方が運用成績は良くなるんです。

その大前提があってこそ、世界中どんな年金や各種運用基金であっても程度の差こそあれ、株式を組み入れて運用しているんです。

 

 

 

日本の年金は140兆円の資金を運用しています。

そのうち半分くらいを国内外の株式で運用していますので、相場が2割下がれば運用資産の1割程度の損失が発生します。

 

昨年の「年金運用20兆円!!」の時期は相場が短期間に3割程度下落しました。


 

140兆円の3割の半分、ってことは21兆円。

この期間に40兆円の損失、とかなら「はぁ?何やってんの!?」と糾弾されてしかるべきですが、20兆円の損失、ってこうしてみると全然普通ですよね。

 

 

 

この状況は今後も変わりません。

相場がさらに3割下がればまたさらに20兆円の運用損が発生します。

相場が1割下がれば7兆円程度の運用損が発生し、逆に1割上げれば同じく7兆円程度の運用益が発生します。

 

 

じゃぁそれってトータルで長い目で見てどうなのよ、って統計とってみれば明らかに・・・・・あ、これ2回目ですね。


 

 

年金運用は「年末までに結果を出す!!」とか「あと2年以内に売り抜けて利益を確保!!」みたいな話ではなく、長期的な視点で考える必要があるということに異論はないでしょう。

それを相場がダダ下がりだったごくごく短期間だけを切り取ってどうこう、っていう議論に一体何の意味があるんでしょうか?


 

 

 

こうやって意味のない批判が繰り広げられ、それを真に受けた有権者が

「私たちの大切な年金を株式投資なんてギャンブルに投じて大損するなんて許せない!!」

と世論が沸騰し、ビビった政権与党が株式の組み入れ比率を大幅に下げる、なんて事態を想定してみてください。

(それって間違いなく相場の低迷局面で大量売却することになりますので、「相場の底で安く叩き売る」という最低の投資行動になります)


 

 

その結果、得られるはずだった運用益が得られなくなってしまうことによる不利益は、将来の年金受給者、つまり私たち自身に直接降りかかることになります。

 

 

 

 

 

 

てことで改めて私の結論。

 

 

 

「年金運用○兆円損失!!」とか必要以上に騒ぎ立てているメディア及び自称専門家やコメンテーター各氏。
 

上記のような年金運用の仕組みを全く理解できていないバカ。

上記を理解した上で、とにかく政権与党を攻撃したいだけの詐欺師。

(意図的に誤解を招くような報道手法を平然と駆使する倫理観では「詐欺師」呼ばわりされても文句は言えないはず)

 

のどちらかです。

 

 

 

 

 

不動産投資家の皆さんなら株式投資の経験がなくてもなんとなくご理解いただけるんじゃないでしょうか。

 

物件価格が高騰している時期に買い、低迷期に売ることの愚かさを。

そして運用を超短期視点だけで評価することの愚かさを。