こまねこの質問の答え、その1 | こまねこプロデューサーのブログ

こまねこの質問の答え、その1

質問ウィーーーーーーーク!を経て、リニューアルしたブログですので、少しずつ質問の答えを書かせていただこうかと思います。


いちばんたくさんいただき、私がお答えするのがいっちばん難しい質問は、こまちゃんの両親に関してのコトでした。

「こまちゃんの両親はこまちゃんと一緒に暮らしてないのか?」「こまちゃんの両親はなぜ帰ってこなかったのか」「こまちゃんの両親は結局帰ってきたのか」などなどなど。


そうですね。そりゃ、そうですよね。

こまクリ、そこが発端ですもの。


それはねぇ・・・

私がお答えするのはちょっと難しい質問です。ホント。

いや、答えを知っているとか知らないとかではなく、おそらく合田監督にとって、そこがいちばん「幅を作った」部分だと思うんだ。

多分合田さんの中には答えがあるし、突き詰めるとそのナゾは解けちゃうのかもしれないけど、それは、それぞれに解いて欲しい、というか、みなさんそれぞれの想像にお任せしますっていうか。

(でも、とは言え、そんなに酷いことで終わりになってはいない、って予感が、エンディングなのではないか、と思います。あれがズバリ、答えかどうかわからないし、ズバリ、起きたことなのか、いつ起きたのかもわからないけど・・・)


とは言え、両親と一緒に暮らしていない?こまちゃん。

そうかもしれないけど、それはそれでそういうこともある、ってコトもひとつのメッセージかな。と思います。

両親と一緒に暮らしてないかもしれないけど、そういうこともある。

クリスマスに両親は帰れないって言ったけど、そういうこともある。

ラジボーが応援してくれた、そういうこともある。

こまのことを心配するおじいがいる、それもある。

もらった人形を暖炉に投げ込んじゃったこまもいる、そういうこともある。

なんだろ、客観的には幸せそうなことだったり残念そうなことだったり、もちろん、当事者も嬉しかったり悲しかったりする、それぞれなんだけど、みんな「それもある」ってコトって言うか・・・

その中でもみんなケナゲに、そして、優しく生きている。いや、それも言い過ぎかも。フツーに生きていく。

それがこの世界のいいところかな、と思います。

受け入れ難いことも起きるけど、でも、「それもある」。こと。

素晴らしいこともある。「それもある」。こと。


泣いたり、怒ったり、笑ったり、思わず踊っちゃったりするけど、そうやって、いろんなことが起きる中で、こまもラジボーもいぬ子も、おじいも、、、、みんなみんな、それなりに生きてる。暮らしている。

もしかすると、けっこうみんなタフなんだな。


そういうコトを思います。

いろいろなんですよ。みんな。

いろんなことが起きるんだ。みんな。

でも、なんだろ、そういうことを受け入れている、受け入れていく世界がそこにあるんだよなあ・・・と思う。

みんなありえることだし、みんな真実。その悲しさも喜びも真実なんだよ、ってことかな。


だから、逆にこまちゃんと両親のことも、みんなが思うこと、そのこと自体が「そういうことでいいんです」ってことかなあ、と思います。「想像にお任せします」って言うより「それでいいんです」ってことかな。


コンテを見たとき、弊社スタッフのひとりは

「こまちゃんのパパとママ、クリスマスに帰ってこられないって、どんな用事が入ったのよぉ!!?」とマジで激怒りしました。

そういう考え方もある。それも真実。

(優しいやつだなあ。コイツの娘になりたい、って思ったけどね。)


とりあえず、しょっぱなから答えになってない答えですが、私の思ったことでした。

うーん、このことは他のキャラや物語のときも、ちょっと思ってたんだよね。

どうかなあ。