闘病ものがたり。8眠れぬ夜 | 滋賀 京都 三重 奈良 防災備蓄収納マスタープランナー。防災備蓄収納と整理収納のプロです。

滋賀 京都 三重 奈良 防災備蓄収納マスタープランナー。防災備蓄収納と整理収納のプロです。

難しい事ではなく、特別な事でもないのが「防災備蓄」です。それを知ってもらい、始めるためのお手伝いを致します。まずは何を?と思って頂いたら、直ぐに始められますよ(・∇・)おかたづけとの関係が実は大きい防災備蓄。ゆっくり始めても意外に早く出来上がります。

お断り。

 

この体験はもう20年と少し前のお話です。

 

今の医学はもっと進歩しています。

 

 

そして、今現在、

息子はとても元気に過ごしています。

 

 

昔の話なのと

関係各所に、ご迷惑をおかけしたくないので、

どこまでがフィクションか

どこまでがノンフィクションかは

ご想像にお任せします。

 

ただ、

もし今、頑張っておられるお母さんや

今、子供との向き合い方に悩むお母さんたちの、何かのヒントになれば幸いです...

 

 

どうか、興味のない方はスルー願います。

 

 

***************



私が慌ててナースステーションに着くと、

そこには、誰もいない様子。



「す、すみませんー!!

すみませんーー!!」


大きな声で叫んでしまいました 。



すると、

廊下の奥の方から

看護師さんがこちらに向かってきました。



「どうされました?」



「な、なんか鳴ってて!

点滴が赤いランプついてて!!」



慌てて私が説明すると、

「あ、はーい。わかりました」




え?




「あとで行きますねー」



あ、あと?!??





訳がわかりません。



すると、看護師さんが


「あ、その服着て出ちゃいました?新しいのを着て部屋に戻ってくださいね」


と。




パニくる私をよそに

看護師さんは何事もなかったかのような態度...




フラフラしながらも

新しい専用着に着替え、

直ぐにりんくんの元に戻りました。





まだ、けたたましく点滴の機械が鳴っています。



だ、大丈夫?!



すると、

「失礼しまーす」



と、先程の看護師さんが

入口で消毒して専用着に着替え

部屋に入ってきました。





すると、そのけたたましい音を消し、

点滴の管を機械から外し、

何やら触っています。




「はい、これでOKです」






何が何だか分からない...






どうやらその音は

点滴の管に空気の気泡が出来たら感知し、

なるそうです。




空気って、

血管に入ったらあかんのよね??

大丈夫なの??



混乱する私をよそに、

「では、失礼します」



と、退出しようとする看護師さん。


 


「ま!待ってください!!


本当に大丈夫なんですか??

この子まだ9ヶ月の赤ちゃんなんですよ!?

こんな、点滴とかしていいんですか?空気って...!!」



「あ、よくあることです。大丈夫ですよー」






看護師さんは至って冷静に話す。


私との温度差がすごい...    




仕方ないのはわかる。


点滴が、なんで必要なのか、

何が入ってるのか、

空気ってなんなのか、


分からない、理解できない...






ふと気づくと、

廊下の向こうから

同じ音が響いてきた!




「では失礼します」





看護師さんには、なんの恨みもない

 

けれどその時の私には、

話す相手も、

訴える相手もなかった。




外はもう真っ暗だった。




何をしていいのか分からない。



部屋の電気を消す時間となり、

少し体を休めることにした。




おじさんが持ってきてくれた

簡易ベッドを広げてみる。


ほぼ床の高さ。



細身の布団を広げる。


寝返りなどできないスペース





座ってみた。




月明かりが

部屋に入ってくる。




一定の音をたてて、

点滴の機械が

暗闇に光って動いている...




りんくんは、

寝てくれているようだ...




前で起きている出来事、

自分の置かれている状況、

今日、ほんのさっきまで、

普通に生活していたこと、



全部が

夢のようで...




気がつけば


そのまま、

気を失うように  


壁にもたれた私は  

眠りに落ちていた...






...





ピーピーピー!!!!!



びっくり




また、けたたましい音に

直ぐに叩き起された!!







慌てて、ナースコールを押す。





その夜は、

その繰り返しで

ほとんど眠れなかった...






寝て起きたら、

この悪夢から 

解放されたらいいなと


明け方少しだけ寝てみた。




少しして

目が覚めたけれど、 

白い冷たい病室の風景は、

変わらなかった...







...続く