雑感12
その昔、私は自分の描く絵に自信がありましたが、あるときを境にやめることにしました。
まだ小学校の3年だったかと思いますが、夏休みの宿題で、コオロギの自由研究をし、私にしてはまじめに計画的に、その宿題をやり終えました。自由研究の総仕上げとして、表紙にはデカデカとコオロギの絵を書いて、さあ完成。
夏休みが明けて、学校に行き、夏休みの宿題の提出の段になって、確か辻村君という男の子だったと思うのだけど、彼もまたコオロギの自由研究をしていて、その表紙には同じくデカデカとしたコオロギの絵が描かれており、その絵は客観的に見ても非常に素晴らしく、私のコオ ロギの絵とは比べものになりませんでした。
私は、自分の自由研究が非常に見窄らしく感じて、その宿題を丸めて、机の奥にしまい込み、先生には宿題を忘れたことにして、後日ひっそりと捨てました。それが最後です。