私が起業したのは、もう16年近く前。
立地の悪い普通の自宅の5畳半の1室と、玄関でスタートしました。
その頃の私(当時28歳)は、
野心なんてものはゼロ。
ビジネス好きになったのもこのほんの二年くらいですから。
※今思うと、野心ゼロでやっていて上手くいっているように見えたのもバッシングの原因だったのかも💦
そんな無茶な場所でギャラリーを始めた理由は、
・創作人形を好きになり、お人形屋さんをやりたいと思ったから。
・家の建て替えを機に、自分の部屋をアンティーク家具などで揃えて人を呼べる状態になっていたから。
・当時知り合えてた作家さんが数名いたので、声をかけやすかったから。
これだけです(笑)
元々、
「場所は悪いし、改装すらしていない普通の自宅だし、
人なんて来るわけないから無理だったらやめればいいや」
そんな気持ちでした。
私の当時の実家は、駅から徒歩15分以上、
近くにバス停無し、コンビニも無し。
しかも坂だらけ。
目の前は森。
私でも駅から歩きたくない
最初は販売できる作品数も少なく、
自分の私物のお人形を置いて場所を埋めたりしていました。
自分が好きな作品しか置かない。
その点だけは譲れないこだわりでした。
今もそのこだわりは変わっていません。
当時はSNSなんて無いので、
サイトを途中で作ったくらい。
通販も無し。
それなのに、来てくださるお客さまがいた!
もう、嬉しくて感謝しかなくて。
「こんな場所までよく来てくださいました!
ありがとうございます!!」
と言う気持ちで接客をしていました。
そうしたら、店を開いてほんの半年後、
初の企画展を出来るまでになっていました。
全てが初めてのことなので心臓は飛び出そう、
そしてちょうどネットで自分の悪口も目にしてしまい、精神的にも倒れそうな状態。
そして、初日前日の夜中に、トイレから外を覗くと
人が並んでいる…!!
私の目がおかしいの!?ってなりました(^◇^;)
私自身はもう、全ての画像を消去してしまったので、
ネットで拾えた画像だけ載せさせていただきますね。
横濱浪漫館の中は、こんな感じでした。
↓
狭いけど、好きなものがギュッと詰め込まれたような空間。
これは、かわい金魚さんと野村直子さんの2人展
「秘密のフランボワーズ城」の時の写真ですね。
その後も試行錯誤しながら、
通常オープンをやってみたり色々模索しながら、
企画展を続けました。
大人気だった、
「金魚達の見る夢は」展は、
確か3年連続夏に開催しました。
初日朝には普通の民家の外に行列ができていました。
金魚は雲母りほさん作。
ゴスロリと言われるのが嫌で、
敢えてゴシックのみをテーマにした「goth」展。
素敵な絵画は深瀬優子さん画。
化甫さんの少女人形を使わせていただいた、
「和洋折衷」展。
今の私だったら、ネットの誹謗中傷で、
しかも作家さまの為に10年続けたお店を閉めるなんてしないでしょう。
でも、今思えば、
この時で一度ゼロになれて良かったと思っています。
それまでにお付き合いのあったお客様にも、
作家さまにも秘密にしていたので、
ゼロからコルメキッサを始めることが出来たから。
満身創痍からの、完全なゼロスタート。
もし、前の仕事を引き摺りながら続けていたら、
今の私も、コルメキッサも、無いと言い切れます。
そして、当時ではまだメジャーでは無かった、
開示請求の裁判も、弁護士さんが勝ち取ってくださいました。
※犯人を訴えてはいません。
人が必死で作り上げた仕事を潰すまで誹謗中傷をやり続けた事の罪は、恐らく本人から一生消えないと思うから。
今は顔を出すことは私にとって最大の防御です。
何か理不尽なことがあれば真っ向から闘うし、
娘もいる今、私はもう絶対に逃げないし諦めない。
そんな経験をしているからこそ、
コルメキッサは絶対にやめません。
大好きな仕事。
大好きな作家さま。
大好きなお客さま。
私にとって、
自分の好きな仕事をやることは、生きるということ。
無理やり気負って「起業しなきゃ」と思っている人がいたら、
何となく始めて続くこともあるんだよってメッセージになりますように。
緩く初めて、本気になるっていうケースもあるんです、
それが今の私です。
皆んな、出来る限りで構わないので、
好きな仕事してみましょう✨
コルメでした(*^^*)
久々にYouTubeもUPしたので、見てみてくださいね✨
チャンネル登録お待ちしています♪