時々忘れかけてしまうので、
備忘録として。



私は5年近く前、

自分で作ってきた仕事を誹謗中傷の悪化で失い、

ストレスで半年で20キロ近く痩せ、

家族と不仲も悪化し居る場所もなく、

そんな時に妊娠が分かった。



家は追い出されるように出ることになり、

お腹の子の父親からは堕してと言われ、

その父親が二股かけていた相手からも嫌がらせが続いた。



ネットの誹謗中傷も度を越した為、

弁護士を立てて闘ってもらっているところだった。



仕事は、渋谷ギャラリールデコの島中さんが、

ルデコを提供して下さり、

また仕事を出来ることになった。



また働けることが嬉しかったし、

出産費用も稼がないといけなかったので、

とにかく働いた。





ところが19週で切迫流産となり、

寝たきり入院がスタートした。




毎日が、不安と、悔しさと、悲しさと、寂しさでいっぱいだった。




お腹の子はどうなっちゃうの?

この子を失ったら今度こそ私は生きていけない。


何故家族は誰も助けてくれないの?

なんでそんなに私を憎むの?


なんでここまで嫌がらせをされるの?

私が何をしたの?




とにかく、

負の気持ちでいっぱいだった。




そしてその時沢山のことを後悔した。




当たり前のように自分の足で歩いていたこと。

親友と気軽にお茶出来た日々。

お風呂にゆっくり入れたこと。

美味しいご飯を食べて生きてきたこと。

死と向かい合わせなんて思いもしなかった平穏な日々。




当たり前と思っていたことが、

当たり前じゃなかったんだって気づいた。




自分はなんて馬鹿だったんだろうって悔やんだ。





どん底まで落ち切って、

もうこれ以上落ちようがないくらいになった頃。





ある朝目が覚めて、

お日様が登っているのが見えた。

それを見て



「ああ、今日もお腹の子と一晩越すことが出来た。

なんて幸せなんだろう。

神さまありがとうございます。

お日様、ありがとうございます。」





心からそう思った。







その後、28週で早産したものの、

2ヶ月半のNICUを経て

その時お腹にいた子は今、元気に育っている。


生きるか否かの中にいたのに、

今当たり前のように元気に育ってくれている。




なんて幸せなんだろう。





最初は間借りして暮らしていたものの、

今は自分で借りて住める家があり、

寝る場所もあればお風呂にだって自由に入れる。


好きなものを食べることだって出来てる。



何もかもが当たり前じゃなかった私にとって、

どれほど幸せな事なんだろうか。






不仲だった姉は急死してしまい、

生きてるうちに仲直りは出来なかったけど、

毎晩話しかけている。




自分でやりたい事をして、

それをお仕事に出来ているのも、

当たり前なんかじゃなかった。



凄く凄く幸せな事だ。



近々、私は今いるマンションを引き払う事になると思う。

未婚シングルマザー、

お金無し、

信用無し、

身内無しでも借りることのできたこのマンションには、

もう感謝しかない。



この4年近く住まわせてくれて、

本当にありがとう。




自分が当たり前じゃない事を当たり前って思ってしまっている時がある。


全ては当たり前なんかじゃなかったんだよって、

自分へ向けて書いています。




歩ける事も、

お茶できる事も、

お仕事できる事も、

住む場所がある事も、

協力してくれる人がいる事も、

全て全て当たり前の事じゃないんだよ。




何かあったら必ず思い出せるように。




コルメ