日番谷冬獅郎は質素である。
概ねそう思われている。
貧しげだったり草臥れた格好はせずぱりっとした装いだが、華美でも豪華でもない。
屋敷数件分を身に着けている訳ではない。
その日の隊首会後の宴会は『クエ鍋』だった。
海のない尸魂界で海の魚は高価だ。
まして『クエ』は現世でも高価だ。
贅沢に慣れている隊長ですら舌鼓を打っている。
冬獅郎も特に何の感情もあらわさず黙々食べ適当に酌をし盃を干した。
「ひっつがや君♪食べてるかい?脂が乗ってて美味しいねぇ」
「そうだな」
「感動ないねぇ…美味くないかい」
「普通に美味いぞ」
「日番谷はんは何が好きなん?」
お酌出張中の平子が話しに加わる
「最近、特に美味かったのはおでんだな」
「日番谷の」
総隊長に呼ばれて冬獅郎は席を立った。
行くまで呼ばれ続けるのだから、さっさと行くに限る。
「若いのに質素なんやね」
「まさか、彼は贅沢な男さ」
「なんで?」
「護廷随一の美女の酌がないと満足しないのさ」
「そら、贅沢やね。百十年前も可愛い娘ぉやったけど、偉いべっぴんさんにならはってな」
「そうだね」
概ねそう思われている。
貧しげだったり草臥れた格好はせずぱりっとした装いだが、華美でも豪華でもない。
屋敷数件分を身に着けている訳ではない。
その日の隊首会後の宴会は『クエ鍋』だった。
海のない尸魂界で海の魚は高価だ。
まして『クエ』は現世でも高価だ。
贅沢に慣れている隊長ですら舌鼓を打っている。
冬獅郎も特に何の感情もあらわさず黙々食べ適当に酌をし盃を干した。
「ひっつがや君♪食べてるかい?脂が乗ってて美味しいねぇ」
「そうだな」
「感動ないねぇ…美味くないかい」
「普通に美味いぞ」
「日番谷はんは何が好きなん?」
お酌出張中の平子が話しに加わる
「最近、特に美味かったのはおでんだな」
「日番谷の」
総隊長に呼ばれて冬獅郎は席を立った。
行くまで呼ばれ続けるのだから、さっさと行くに限る。
「若いのに質素なんやね」
「まさか、彼は贅沢な男さ」
「なんで?」
「護廷随一の美女の酌がないと満足しないのさ」
「そら、贅沢やね。百十年前も可愛い娘ぉやったけど、偉いべっぴんさんにならはってな」
「そうだね」