日番谷の生存については既に諦めの雰囲気が強かった。
何しろ日番谷雰囲気である生きていれば、どうやっても帰って来るだろうし動くことがままならなければ某かの連絡を寄越すだろう。
それらをせず無為に己が隊をひと月以上も放置するなど責任感の強い彼がするはずもない。
隊長を失った隊は新しい隊長を立てるか、それが難しければ解体編成されて他隊に吸収合併される場合が多い。
何せ護廷において隊長こそが唯一特別にして不動の存在であり、各隊共隊長が核となり隊を特徴付けるものなのだ。
隊長は隊首とも呼ばれ文字通り隊の意志そのものなのだ。
意志無くして生き物は行動できない。
しかし、十番隊は頑張った。
隊長が居ないにも関わらす隊長の不在さえ感じさせないほど見事に隊務をやり遂げた。
悲しいかな十番隊は隊長不在の期間や居ても役に立たないなどの異常事態に慣れていた。
また、日番谷が隊長に就任した後も『王印事件』の際に隊首が反逆者として追われ隊士全体が蟄居謹慎を命ぜられるなどの逆境に置かれる事があり、隊士同士の結束が固く意志も強かった。
「ラン、もう止め。探したかて十番隊長はんは、ここには居てはらん」
「そんなの判らないじゃない。あたしは、諦めないんだから」
市丸は狂ったように土を掘り起こしている乱菊の腕を羽交い締めにした。
「冷静になるんや。生きてここに居はらはるなら霊圧で分かるやろ。死にはったんなら既に霊子にならはって、ここには毛一筋残ってはらへんな」
「だったら隊長は生きてるわ」
乱菊は市丸の腕を解いて、ふらりと立ち上がった。
「たいちょが霊子になったら、あたしには分かるもの」
市丸は乱菊の益体もない言葉を笑わなかった。
ただ代わりに葉擦れにさえかき消されそうな小さな声で
「だったら、ええな」
と呟いた。
何しろ日番谷雰囲気である生きていれば、どうやっても帰って来るだろうし動くことがままならなければ某かの連絡を寄越すだろう。
それらをせず無為に己が隊をひと月以上も放置するなど責任感の強い彼がするはずもない。
隊長を失った隊は新しい隊長を立てるか、それが難しければ解体編成されて他隊に吸収合併される場合が多い。
何せ護廷において隊長こそが唯一特別にして不動の存在であり、各隊共隊長が核となり隊を特徴付けるものなのだ。
隊長は隊首とも呼ばれ文字通り隊の意志そのものなのだ。
意志無くして生き物は行動できない。
しかし、十番隊は頑張った。
隊長が居ないにも関わらす隊長の不在さえ感じさせないほど見事に隊務をやり遂げた。
悲しいかな十番隊は隊長不在の期間や居ても役に立たないなどの異常事態に慣れていた。
また、日番谷が隊長に就任した後も『王印事件』の際に隊首が反逆者として追われ隊士全体が蟄居謹慎を命ぜられるなどの逆境に置かれる事があり、隊士同士の結束が固く意志も強かった。
「ラン、もう止め。探したかて十番隊長はんは、ここには居てはらん」
「そんなの判らないじゃない。あたしは、諦めないんだから」
市丸は狂ったように土を掘り起こしている乱菊の腕を羽交い締めにした。
「冷静になるんや。生きてここに居はらはるなら霊圧で分かるやろ。死にはったんなら既に霊子にならはって、ここには毛一筋残ってはらへんな」
「だったら隊長は生きてるわ」
乱菊は市丸の腕を解いて、ふらりと立ち上がった。
「たいちょが霊子になったら、あたしには分かるもの」
市丸は乱菊の益体もない言葉を笑わなかった。
ただ代わりに葉擦れにさえかき消されそうな小さな声で
「だったら、ええな」
と呟いた。