「松本不自由はないか?」
一番隊舎奥の殺気石の扉の向こうにある座敷牢屋に乱菊は居た。
刑罰どころか罪状さえ定かではない身の上である故、二番隊獄舎はおろか懺罪宮にすら拘束されていなかった。
そもそも隊長格で乱菊に罪があるなどと思っている者は連盟で提訴した二人以外、いや雛森以外には居らず助命嘆願の署名すら血判付で行っていた。
乱菊は毛布にくるまりながら鉄格子付の窓から落ちる四角い月の光を見ていた。
乱菊には残して気懸かりな子供も親も居ない。
だが、日番谷が戻るべき場所は守り通したかった。
隊士達は大丈夫だろう。
十番隊は通常はトップダウンに命令伝達されるが隊長が居ないなら副隊長が代行し大隊を動かし隊長も副隊長も不在ならば三小隊を中隊として纏める三席四席が指揮する。
更に中隊の指揮官が不在なら小隊長が、指揮を執る。
そもそも十番隊は小隊毎に斬鬼白走のバランスよく配置されており一小隊でも充分に任務をこなせるように訓練されていた。
1+1が2ではなくそれ以上の力を発揮するのが十番隊なのだ。
乱菊は日番谷と作り上げた十番隊を信じていた。
それ故四十六室に、如何様に裁かれようが恐ろしいとは思わなかった。
ただ日番谷が無事であるようにと、
それだけを祈っていた。
一番隊舎奥の殺気石の扉の向こうにある座敷牢屋に乱菊は居た。
刑罰どころか罪状さえ定かではない身の上である故、二番隊獄舎はおろか懺罪宮にすら拘束されていなかった。
そもそも隊長格で乱菊に罪があるなどと思っている者は連盟で提訴した二人以外、いや雛森以外には居らず助命嘆願の署名すら血判付で行っていた。
乱菊は毛布にくるまりながら鉄格子付の窓から落ちる四角い月の光を見ていた。
乱菊には残して気懸かりな子供も親も居ない。
だが、日番谷が戻るべき場所は守り通したかった。
隊士達は大丈夫だろう。
十番隊は通常はトップダウンに命令伝達されるが隊長が居ないなら副隊長が代行し大隊を動かし隊長も副隊長も不在ならば三小隊を中隊として纏める三席四席が指揮する。
更に中隊の指揮官が不在なら小隊長が、指揮を執る。
そもそも十番隊は小隊毎に斬鬼白走のバランスよく配置されており一小隊でも充分に任務をこなせるように訓練されていた。
1+1が2ではなくそれ以上の力を発揮するのが十番隊なのだ。
乱菊は日番谷と作り上げた十番隊を信じていた。
それ故四十六室に、如何様に裁かれようが恐ろしいとは思わなかった。
ただ日番谷が無事であるようにと、
それだけを祈っていた。