震災から3年。
わたしは被災地の県に住んでいる。
会社も自宅も山のほうだから、被害は海浜地区の比ではない。
3年前のあの日も繁忙期で、
今と同じ事務所で一人きり仕事していた。
ビルの10階。
未経験の強くて長い揺れ。
書棚がバンバン倒れる。
とっさに「ビルが崩れてもどっかにつかまっていきのびないと」と頭に浮かんだのをおぼえている。
相方からメール受信「大丈夫か?ビルの下に来ている」
15時にバッグだけ持って降りることにした。
同じフロアの会社の人たちが声かけてくれて、
一緒に降りていった。
相方見当たらない。
付近はオフィスビルから降りてきた人たちでいっぱい。声を掛け合う。車も渋滞。
やっぱり仕事道具がきになって、
断続的な余震が続く中、
ノートPCとりに10階へ戻った。
この行為がいのちとりになるかも、
なんてぼんやりおもいつつ。
階段昇ってても頻繁に揺れる。
うちの脳ミソともよべるノートPC2台、
周辺部品、
いろんなパスワードのファイル。
スポーツバッグに詰めてたら
相方が「大丈夫か?!」って大声で
事務所の入り口に立っていた。
うれしくてほっとして、
ちょっと顔がほころんだ。
その後はどうにか姉の車で
母のいる自宅に帰り、
相方は自分の会社に泊まり込むことに。
家族や相方が生きててよかった。
それだけだった。
帰宅途中の車のラジオで
つなみがきてることを知る。
このときは、
津波は単なる大波だと思っていた。
その日は停電してるのでテレビが見られない。
ラジオも用意してなかった。
まるで防災の準備ができてなかった。
スマフォは充電がきれそうだったので、ワンセグも節約。車のラジオもやめといた。
わずか10キロ離れた海沿いで、
あんなことが起きてるなんて
ぜんぜん思いもおよばなかった。
津波は大波ではなくて、
海そのものが迫ってくることだなんて
知らなかった。