多くのアーサナのパフォーマンスを
おどろくほど上げられる
コツがあります
*
それは
日々の練習で
なんども聞いている
かもしれない
「肩を下げて」
「肩の力を抜いて」
という意識と動きです
*
シールシャアーサナの場合も
パフォーマンスが上がることが期待できます
シールシャアーサナの
肩の動きについてふれている
解説もあります (*1)
****「肩を下げる」****
「肩を下げる」
は
「肩甲骨を骨盤の方へ移動させる」
という意味で
肩甲骨の
はっきりとした動きがあるときもあれば
ほとんど動きがなく意識するだけ
のこともあります
****
肩甲骨は
腕や鎖骨だけでなく
「体幹(背骨:胸椎)」といっしょに働きます
このため
肩甲骨が自由に動くことができると
全身のパフォーマンスが向上します
**
肩甲骨が
どちらの方向へも
安定して無理なく自由に動き始められる位置を
ニュートラルポジションといいます (*2)
*
生活の習慣から
多くの人の肩甲骨は
ニュートラルポジションよりも
上がりぎみの位置から
動きが始まり
動作中も
必要以上に
上がりぎみになりがちです
*
肩甲骨の
「習慣的」で「不必要な」動きは
ニュートラルポジションの方へ
戻そうと意識することで
修正することができます
たいていの場合
肩甲骨を下げようと意識することで
肩甲骨は
もっと自由に動けるようになります
**
頭を高く
首と背筋をすっと伸ばすことで
肩甲骨は
胸骨の上で滑りやすく
下げやすくなります
逆に
肩甲骨を下げようと
意識することで
首と背筋を伸ばしやすくなり
「体幹」を使った動きが
やりやすくなります
****「肩の力を抜く」****
「肩の力を抜く」
は
「肩甲骨まわりの筋肉の緊張をゆるめる」
「肩甲骨まわりをリラックスさせる」
という意味です
*
意識しないで
肩が上がっていると
肩甲骨まわりの筋肉
とくに背中の上側の筋肉は
気づかないうちに
緊張しすぎています
緊張による
不必要な「力」は
肩甲骨の
動きをじゃまします
****
「緊張」と「リラックス」は
比べることで
気づくことができます
「リラックス」させようとするより
「緊張」させる方が
やりやすいかもしれません
今の状態から
もっと緊張させ
(たとえば肩をもっと上げ)
その緊張をゆるめてみます
(脱力してストンと肩を落とす)
「緊張」と「リラックス」の感覚の差から
何かヒントがつかめるかもしれません
**
また
いろいろな方向へ
肩のストレッチをしながら
それぞれの筋肉を分けて意識したり
肩甲骨を部分で意識したり
それぞれの筋肉の
動きやすさと動きにくさを
感じようとすることで
ぼんやりとした肩回り全体の
「緊張」と「リラックス」の感覚から
意識を向けたところへのピンポイントの
「緊張」と「リラックス」の発見へ
視点を変えられるかもしれません
**
はっきりとしたイメージがあると
筋肉を
動かしたり
リラックスさせたりすることが
やりやすくなります
*
解剖学的に明確なイメージがあると
(骨や筋肉の起始停止など)
まわり道しないで
「緊張」している場所を探したり
ゆるめたりすることができそうです
(イメージを身につけるのが大変ですが)
*
もちろん
感覚的、何かにたとえたイメージでも
同じことができます
(個人的な体験に基づく感覚なので
共感しやすいですが
伝えにくく、伝わりにくいです)
***** 肩甲骨を下げてみよう ******
肩甲骨を下げるときは
筋力で引き下げるのでなく
力を抜くことでストンと落とす感覚です
*
熟した果実がポトリと落ちるように
肩甲骨が落下し
ニュートラルポジションで
浮いている
イメージです
**
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**** 補足説明 ****
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(*1)シールシャアーサナの肩の動きについて書かれた解説は
例えば
a. ヨガジャーナル日本版公式サイト ヨガポーズ集
サーランバ・シルシャーサナ(支えのある頭立ち/ヘッドスタンド)
http://yogajo.jp/pose/detail/86.html
「肩甲骨を背中に引き締めて広げ、尾骨のほうへ引き上げ続ける。」
b. グレゴール・メーレ, アシュタンガ・ヨーガ実践と探求
「肩甲骨は広げる。」
「次に広背筋を収縮させて肩甲骨を腰に向かって引く。」
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(*2)肩甲骨のニュートラルポジションとは
** 鏡を見ておおざっぱに自分で確認するとき **
立ちポーズで
頭を高く
首筋と背筋をすっと伸ばし
肘は下に落下させます
1. 正面から見て
鎖骨が水平
2. 横から見て
肩が耳の下
前にも(前肩、巻き肩)
後ろにも(引き肩)
ない状態
「タダアーサナ」のときの肩です

** 解剖学的な主張 **
個体差が大きいといわれていますが
例えば図のような目安があります
・上角が第2胸椎棘突起
・下角が第7胸椎棘突起
・脊柱と内縁の距離が7.5cm程度
など

** 腕を頭の上に上げたときの肩甲骨位置 **
シールシャアーサナでは
腕は頭の上に上がっています
腕が上がるとき肩甲骨は「回転」します
上角(赤丸)は下がり
下角(青丸)は上がり
肋骨に沿って外へ開き
やや上がります
赤、青、黄の3点をイメージして
肩甲骨の動きを意識すると
何か気づくことがあるかもしれません

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