今日の衆議院国土交通委員会において、海上運送法・ 船員法改定案の質疑を行なった。
 私は、小林多喜二の『蟹工船』が最近脚光を浴びている、「現代の『ワーキングプアとも重なる過酷な労働環境」「私たちの兄弟たちが、ここにいる」「 『蟹工船』を読め。それは現代だ」など現在の労働状況と重ねる声が多いと各新聞が報道しているほどだ。
 戦前の小説が「現代だ」 と若者が共感しているのはなぜだと思うか?と最初に冬柴大臣に尋ねた。

 大臣は、「ワーキングプアと共産党が述べる境遇の若い人たちが、そのような問題意識を持っている方が、読んでみようという小説ではないか。ワーキングプアというような言葉が徘徊する世の中は何とかしなきゃならない。こくたさんと一緒だと思っている」と答弁。 

 この法案は、日本籍船や日本人船員の激減を食い止めるため、海運業者の税金をまける「トン数標準税制」を導入すること。「航海命令」 を新たに設け海運業者に(実際は船員に)国際海上輸送への従事を強制できるようにするもの。

 私は、「大手海運業者が、『コスト競争力の強化』と称して、税金節約するため他の国籍に登録したり、人件費を削るために外国人船員を増やしてきたこと、政府は、日本籍船や日本人船員の減にいささかも注意せず、規制緩和と優遇策で応援してきたことこそ原因と責任である。そのことの総括も反省もしないでは身勝手すぎる。空前の大儲けをあげている大手海運業者は減税しなくても、籍船、船員を増やすことは社会的責任だ」と主張しました。

さらに、 船員の労働条件、環境の改善を要求しました。

http://www.kokuta-keiji.jp/cat1/post_630.html