守屋前防衛事務次官の逮捕について、メディアに問われ、”ぶら下がり”で、次のようにコメントした。


 守屋前防衛事務次官が、兵器受注で有利な取り計らいをした見返りとして、軍需商社「山田洋行」の幹部から3百回におよぶゴルフ接待をはじめとする「賄賂」をうけた容疑で逮捕された。防衛官僚トップ・自衛隊員のトップであった前事務次官が収賄容疑で逮捕されたことは、きわめて重大である。

 守屋前次官の逮捕は、いま問題となっている軍需利権疑惑の捜査の端緒であり、これにとどまらず、守屋前次官の犯罪の全容、政治家の関与を含めた疑惑が徹底解明されなければならない。

 ことは防衛事務次官が汚職犯罪に問われているのであり、これは、防衛省・自衛隊という軍事組織がその中枢から腐敗していることを示している。この数年間、防衛省・自衛隊をめぐっては、調本背任事件、防衛施設庁談合事件など重大事件があいついでいる。その背景には、政府が、アメリカにつき従って海外派兵体制づくりを最優先し、そのための防衛予算を事実上の聖域としてきたことをきびしく指摘しなければならない。

 わが党は、国会において、関係者の証人喚問など国政調査権を行使して、軍需利権疑惑の全容を徹底解明するため、ひきつづき全力を尽くしたい。