2011年11月27日
歴史を変えられなかった日
アルテ高崎に敗北したあと
同じピッチで今年最後のふれあいサッカーが開催された
大人たちがクヨクヨしているとき
すでに子供たちはさっさと気持ちを切り替えて
サッカーを楽しんでいた
憧れの選手に会うために
もし来年Jリーグに昇格した場合
今のような形態でできるかどうかはわからない
最終節もセレモニーがあるため
今回年内最終回となったふれあいサッカー
当初120名限定であったが
Twitterでの皆さんが申込みに並ぶのが負担であることを
訴えていたのが
事務局の方に届いたのかどうかわからないが
未就学~小学6年生まで無制限参加となった
安全面など管理上厳しいにもかかわらず
初めてのお客様のお子さんも含め
参加できるようにしていただいた英断に感謝したい
試合直後に顔が強ばっていた選手たちにも
次第に笑みがこぼれる
このチビッコひとりひとりも
観客動員数3000人の壁を超えるため
貢献した仲間たちなんです
下ヒトケタ4並びの二人三脚
全速力で駆け抜けて
勝った喜びも
負けた悔しみも
抱えながら
子供たちに笑顔で接するあなた達が
みんな大好きなんです
町田ゼルビアのクラブ理念の一つに
次代を担う町田の子どもたちの健全な育成と
夢の想像に貢献するチームであること
というものがある
「少年サッカーの街、町田」が
担っていかなければいけない夢
それは同時にここに参加している子供たちに
抱かせなければ行けない夢でもある
Jリーグという国内最高峰のサッカー環境に対し
町田がその場所の一つであることで
この子供たちにバトンをつないでいかなければならない
町田のサッカーの土台は
この子供たちのサッカーなのだから
今年は開幕前に
未曾有の悲しい大災害に見舞われた
当初はサッカー自体を行うことも危ぶまれた
そして大幅にスケジュールも変わり
夏場の苦しい時期も耐えなければならなかった
そして何より
同じJFLのチームが傷つき
日本中の人間が傷ついた
その復興を願う意味でも
ALL Power MACHIDA
を掲げて
サッカーを通して
町田全体が立ち上がろうと誓った
そんな中で
遥かな異国の地から
大震災でどうなるかもわからない日本の地に
サッカーを美しさや強さを伝えに来た
ポポ・ヴィッチ監督のもと
自分たちのサッカーに自信を深め
町田のサッカーを日本中に
そして世界に広めるために
一つ一つゆっくりと歩んできた
別の場所でサッカーをしたり
全く別の仕事を選択した
かつてゼルビアで活躍し去っていった一人ひとりの
礎に対して
少しづつ歴史の上書きをしてきた
そしてその一つの歴史の1ページの区切りを
今迎えようとしている
このチームの力強さもやさしさも
ゼルビアにかかわるみんなが理解しています
もう「勝ってほしい」とか「頑張って」などとは言わない
この町田という街に誇りを持って闘って欲しい
そしてゼルビアに携わるすべての人の思いを
抱いて闘って欲しい
最後にこの街の子供たちに何かを背負って闘う姿を
伝えて欲しい
それが私たちが愛すべき町田ゼルビアの姿なのだから
浜川で会いましょう
木々を愛で虫と語り風をまねく鳥の人。
その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし。
失われた大地との絆を結び
ついに人々を清浄の地にみちびかん。
(風の谷のナウシカ/古き言い伝えより)