もし仮に1年間の死のロード>最後の数試合で野津田こけら落し(1.②は報告に



あった通り町田市の尽力で実現化が約束されている)が今の提案で通ったとして、



もっと問題なのは2.の方である。私もあくまで個人的な意見だが、昨年もこちらに



引っかかって門前払いになった可能性が高いとみている。



原因としては昨年は観客動員のバーをクリアするためにチケット収益を度外視した



集客が目立った。さらに、野津田の競技場としてのアクセスの悪さ、周囲の既存チ



ームとの地元有力企業の食い合い、その点からクラブとしての財務能力に疑問が



呈され、運悪く大分やヴェルディをはじめとした経営難情報がリーマンショック以降



増加したこともJリーグ側を慎重にさせた要因であろう。



それを克服するために今年クラブは最低限人数の選手、スタッフの雇用、シーズ



ンチケットの導入、シャトルバスの廃止、お金がかからない形でのイベントなどい



ろいろな工夫を重ね、マイナスになった部分がありながらも財務体質強化を図っ



てきたと思われる。そのためにはある程度スポンサー寄りの行動ということも仕方



がないところだろう。よくネットで「大きなスポンサー取らないからダメなんだ」



という意見もあるが、大きなスポンサーがあるに越したことはないが、このリーマ



ンショック、大震災を経て、スポーツの素晴らしさだけでJリーグに上がれるかど



うかわからないチームにポンと大金を払う会社など皆無である。逆に今、昨年あ



のようなことがあってもお付き合いいただいている会社さんを大事にしなければ



ならない側面もある。



話がそれたが、ある程度余裕を持ったクラブ運営が出来なければ、ただでさえ



債務超過でJリーグに支えてもらえないJチームが増えている中、これ以上赤字



クラブは面倒見きれない、というのがJリーグの本音だろう。だから予備審査の



ヒヤリングにもやってこないのではないだろうか?




予備審査がどのように行われているか、少しだが実際審査している方のブログ



があったので紹介する。







Jリーグ経営諮問委員(元YCACゼネラルマネージャー) 依田成史さん

http://yokohama-now.jp/home/?p=1202





このブログを読む限り、予備審査はJリーグ経営諮問委員会が行っている。経



営諮問委員会はサッカー自体の内容というよりクラブの経営監視が主な業務で



彼らがJリーグのチームとして運営が成り立つのかどうか確認するためにヒヤリ



ングをしに申請をしたクラブを訪れるようである。もちろんJリーグの規定にのっと



った競技場かどうかというのもJリーグ内での重要なルールであり、それをクリア



できているかどうか、というポイントもあるが、最終的に競技場の規格というのも



健全な経営をするためにチケット収益を上げるならばこのキャパシティ



、という発想からきているものであり、全ては経営上Jリーグでやっていける



体力があるのかどうか、という点を重視しているようにみえる。そこで予備審査の



ヒヤリングにさえ来ないというのは、よほど経営に関して不安視されているか、



か重大な点を予備審査以前に指摘されている可能性がある。



しかも、もし来年Jリーグに昇格したとしても本拠地である野津田が使えないとい



うことは、お金を払って別の競技場を借りることになり、しかも地元・町田から遠く



なれば当然観客数も現在より減る可能性も高いので、収入支出ともに財務を圧



迫する可能性が高いと思われる。それに対して念押しで増資に対する明確な計



画を出すように要請されている、ということは現在の町田ゼルビア側の見通しで



は甘いということになるのだろう。Jリーグの経営諮問員会と正規のヒヤリング以



外に東京という距離の利点を活かしてクラブ側が意見交換等できていれば、今



回の宿題のクリアでかなり前進するかと思われるのだが、今回の宿題の回答を



提出してここから経営諮問委員会で図られる、となると時間的にもちょっと苦しい



のではないかと思われる。



私も全くのど素人なのであくまで妄想でしかないのだが。。


(続く)