久しぶりのブログ更新だが、そのネタがタイトル通りである。



昨年は9月5日に発表され、失意の中夜の天皇杯2回戦でJ2ヴェルディを倒す、ジ



ャイアントキリングを演出したゼルビア戦士たち。



結果的にJFL4位以内、ホーム平均入場者数3000人はクリアしたもののJリーグ入



会にはならなかった。



その教訓を生かし、昨年よりクラブ、行政、サポーターが協力し合い、ついに町田



市の市議会で来年の野津田の競技場を28億をかけて改修する仮の決定までこぎ



つけた。



あとはJリーグの予備審査とJFLでの成績、平均入場者数のクリアが当面の課題



だった。



その中で昨日クラブから発表された内容。






Jリーグからの要請事項のみ抜粋。


1.2012シーズンのホームゲームスタジアムの確保について

①改修工事期間の代替えスタジアム(Jリーグ基準を満たしていること)を確保し

たことが明らかになる文書及び資料を提出すること。
②町田市立陸上競技場の改修工期をできるだけ早め、ホームゲームを数試合

は開催できるようにすること。


2.財政面での健全経営を図ること。特に今期中に実施する増資計画につ

いて具体的に文書にて説明すること


全文 http://zelvia.jp/news/information2011/5132





この前後に担当者の痛々しいまでのファンへのメッセージが綴られているが、中々



細かいところを伝えるわけにもいかず、またずっと何も発表しないことで、昨年の不



信感やサポーターの不安心理を煽ることも得策ではなく、行間を使った非常にぼや



かした表現で、苦労していることが垣間見れた。



実際の発表された文章からその行間を勝手に分析してみる。



あくまで勝手に妄想しているだけなので噛みつかないでくださいね。




前文にある



Jリーグによる現地ヒアリングが現在のところ行われていないところから



ここから現在の立ち位置明確にわかる。Jリーグ側のヒアリングが行われていない



のは報道を見る限り申請を出している松本山雅、カマタマーレ讃岐、町田ゼルビア



の3チームの中で、町田ゼルビアのみ。松本と讃岐に関してはともに市営、県営で



Jリーグ規格にあう巨大競技場を有し、地元に有力なスポンサーを付けている。讃



岐は出遅れているが、松本はファン数でも突出している。



その中でやはり町田ゼルビアは昨年競技場の問題で門前払いになった経緯があ



り、今年そこは計画としてはクリアになったものの、まだ存在しない状態のものを



関係資料だけで合格にしてほしい、といういわばお願いベースである状態は否め



ない。そしてもし特例が認められたとしても昇格初年度はほぼホームゲームが改



修のために行うことが出来ず、チケットによる収益も見込めないことも織り込んだ



上の条件闘争である。ただ、昨年と違うのが、行政の取り組みが強化され市側か



らのJリーグへのアプローチがあったこと。そして市側が税金の再投入ということも



あって積極的に市民と協力する姿勢が前面に出てきたことである。




そこが、





Jリーグからは、町田市がスタジアム改修に向け最大限の努力をしているこ



とを評価する





という文章なのだろう。要は行政も何かあった時の連帯保証も含めて本気で取り



組めと、というあらわれなのではないだろうか。




そこで突き付けられたのが冒頭の宿題の部分。




実はこれは昨年のように急に発表されたものではなく、少し前から町田市の広報を



通して同様のアナウスがJリーグから通告されていたことは公表されていた。それ



で今回予備審査回答の8月31日に追加資料としてJリーグ側に提出した、というこ



となのだろう。



で、結果的には




どのような具体的資料が提出されたかは公表されていない。




これは混乱を避ける意図もあるからだろう。結果的に来年のホーム代替地に問題



があってJリーグ入会が不可能になった場合、ホーム代替地に対して多大な迷惑



がかかることが予想されるからであろう。




この1.の①にある、代替地の確保がどのような形で行われたのかは興味深い。J



リーグとしてはJリーグ基準にあった競技場を確保したことが明らかになっている文



書を提出せよ、とかなり手厳しい。




Jリーグのホーム本拠地の基本原則から言えば本来は町田市内での代替地しか



ありえない。しかし、それはどうやっても不可能であるし、第一そんな場所があれば



野津田に固執することもない。



で、逃げ道である準本拠地となると行政単位的に東京都となる。その東京都でJリ



ーグで現在使用しているのは




国立競技場、味の素スタジアム、西が丘サッカー場、駒沢競技場




の四か所になる。国立と味スタはJ2基準を満たしているが、味スタはすでにFC東



京とヴェルディ東京の2チームがホーム使用している。国立は他競技の大きな大



会のスケジュールも多くありいずれも厳しい。それではJFLでも使用されている西



が丘と駒沢はどうか。これはJ2の基準を厳密に当てはめればアウトである。西が



丘は観客席が8000人を割り込んでいるので1万人基準に届かない。駒沢は隣の



病院施設への配慮から照明施設が無い。しかし、微妙なのが二か所とも日本



のサッカーの歴史の中では切り離せない伝統の地であり、現に回数は少な



いがJ2の試合が今も行われている。



ここの矛盾はJリーグ側はどうとらえるのか?それはそれ、これはこれならば、少



々乱暴としか言いようがない。



それでもこの二か所も高校、大学、なでしこ、その他いろいろなサッカーリーグが



頻繁に使用するので、ホームとしてびっちりと使用するのは不可能だと思われる。



その場合やはり東京のチームとはいえ、商圏的には最も近い神奈川県の競技場



を使用せざるを得ない、という結論に達する。その場合はニッパツ三沢球技場、



平塚競場、等々力競技場、そして日産スタジアムか?県外の準本拠地が



OKなのかどうなのか、そして照明の無い駒沢がOKならば相模原の麻溝公園競



技場もOKなのかなど、一発ダメですと言われたらアウトな綱渡り状態だが何らか



の形で「確保した」ということ文書を提出しているのであろう。まあ、神奈川がOKな



らば関東圏の他の競技場もOKかと思われるので、例えば全てホーム&アウェ



ではなく、アウェー&アウェーの試合日程にして、全国のJ2チームを二回巡



るとか。しかし、現在のJFLで典型的な内弁慶のゼルビアでは相当な苦戦にな



ってしまうかな。。。



続く