本日は、豊原国周の浮世絵版画 役者「文覚上人、不動明王」のご紹介です。
豊原国周(とよはら くにちか、天保6年6月5日 〈1835年 6月30日 〉 - 明治33年〈1900年 〉7月1日 )は、幕末から明治にかけての浮世絵師です。
文覚上人が不動明王背にして中央に、左右を矜羯羅童子と制多迦童子を配した、3枚揃いの役者絵の版画です。
源頼朝に平家追討を勧めたとされる真言宗の修験者、文覚上人が「平家物語」に登場します。文覚は、厳冬のさなか熊野の那智の滝で修行していた際、滝の流れに押し流されたところ、不動明王の侍者、矜羯羅童子と制多迦童子によって助けられている。二人の童子は不動明王に命じられて凍え死にした文覚の身体を撫でさすり、蘇生させたとあります。
これをモチーフにした歌舞伎役者絵の作品です。
これは裏面です。
かなり傷んでいますが、なかなか迫力のある版画です。
シートを3枚並べました。
不動明王が好きで、部屋に飾っています。
ではまた。