本日は、鳥居清倍の「目黒不動明王」高見澤版のご紹介です。


大正期に浮世絵複製に活躍した浮世絵師 高見澤遠治(明治23-昭和2)の作品で、歌舞伎役者の市川団十郎と中村伝九郎をモチーフにして、二代目の鳥居清倍の「ありがたし弓勢源氏 目黒不動明王」を描いております。
高見澤遠治は、昭和2年38歳の若さで没しています。



サイズ 約43.5x30.0センチの大判。

裏面には、摺跡がくっきりと判る箇所があります。(写真では見ずらい?)


裏に真性をあらわす印、「はんもと高見澤版」が捺されています。

歌舞伎ではなく、「不動明王」の絵が好きで、購入しました。

仏画で描かれる不動明王と違って、歌舞伎の隈取が可愛く、構図全体を見ていて、すごく温かい気持ちになりますね。

ではまた。