本日は、午前中に観てきました映画「蜩ノ記」の感想です。
戸田秋谷(役所広司)は、主君の側室との不義密通と、家臣殺害の罪により、10年後に切腹する事が決まっていた。
それまでの間に、藩の歴史である家譜の作成を言い渡された。
それから7年後、檀野庄三郎(岡田准一)は、城内での刃傷沙汰により切腹させられる所、家老の思惑により、助命されるが、戸田の編纂手伝いと共に、逃亡監視の命を受ける。
檀野は、戸田の「勇義(義を見てせざるは勇無きなり)」の信条と生活振りに、不義密通事件の真相を探り、戸田の無実を知る。
何もかも承知の上で、切腹に向かう戸田と、見送る家族と檀野。
無実の罪を被ってまでも守ろうとする「忠義」の心には、心底打たれますね。
戸田秋谷と妻・織江(原田美枝子)との夫婦愛が、見事に描かれています。
映像は、全体的に、ゆったりと明るく、静かに流れています。
檀野庄三郎(岡田准一)と戸田の娘で薫(堀北真希)との関係が、一服の清涼剤となっています。
先週、「柘榴坂の仇討」と2週続けて時代劇を鑑賞しました。
個人的には、、「柘榴坂の仇討」方が、好みで絶対泣かせますが、美しい画と爽やかさが好みであれば、「蜩ノ記」です。
一見の価値あり。
ではまた。