77回目の「終戦の日」が8月15日にやってきた。
日本では毎年、この日に追悼行事などが開かれるが、各国で戦争が終わった日は異なる。
いったいどういうことか。
8月15日とはいったいどんな日なのか?
1945年のこの日の正午、昭和天皇がラジオを通じ、国民に対して戦争に負けたことを告げた。
「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」で知られる「玉音放送」だ。
玉音放送の中では、連合国側が日本に降伏を勧告し、戦後処理の方針を示した「ポツダム宣言」を受諾することも触れられた。
つまり、この日は当時の多くの日本国民が戦争終結を知らされた日と言える。
【ポツダム宣言受諾の昭和天皇の詔勅】
だが、海外では一般的に、9月2日を戦争終結の日と位置づけている。
1945年のこの日、日本が降伏文書に署名したからだ。
降伏文書の調印式は東京湾に浮かぶアメリカの戦艦ミズーリ号上であった。
日本からは政府代表の重光葵(まもる)・外務大臣と、軍代表の梅津美治郎・参謀総長が出席、文書に署名した。
アメリカなど多くの国がこの日を「対日戦勝記念日」(Victory over Japan Day=V-J Day)としている。
一方、中国では翌日の9月3日が戦勝記念日だ。
2014年2月に全国人民代表大会(全人代)が決定し、毎年、この日に記念行事を行うと定めた。
ロシアは2010年、9月2日を「第二次世界大戦終結の日」としたが、2020年になって、ソ連時代に記念日とされてきた9月3日に戻した。
日本と同じ8月15日を採用する国もある。
イギリスはこの日を対日戦勝記念日としている。
韓国はこの日を日本の植民地支配からの解放日とし、「光復節」として公式行事を開いている。
北朝鮮もこの日を祝日としているが、光復節とは呼ばず、単に解放記念日としている。
日本の植民地だった台湾には、韓国と同じように「光復節」があるが、日付は10月25日だ。
1945年のこの日、台湾における降伏受諾式典が開かれたからだという。
靖国神社を訪問する児童の姿を見て、どちらの小学校なのか気になっていたのだが、彼らは幼稚園児です。あまりに整然と向かっているので小学生だと思いました。ここがどういう場所なのかきちんと教育されているのでしょう。
— 六衛府 (@yukin_done) August 17, 2022
※画像引用 私立千葉白菊幼稚園公式 pic.twitter.com/E6w4lGqL2N
終戦8・15の記憶
玉音放送の全文<現代語訳付き>
終戦の詔書(しょうしょ)は、1945年8月14日の御前会議でポツダム宣言受諾が決定されたのを受け、発布された。
翌15日には、昭和天皇が詔書を読み上げた玉音(ぎょくおん)放送がラジオで流れた。
郷学研修所・安岡正篤記念館(埼玉県)の助言を受け、全文と現代語訳を紹介。
<玉音放送の全文>
朕(ちん)、深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み、非常の措置をもって時局を収拾せんと欲し、ここに忠良なるなんじ臣民に告ぐ。
朕は帝国政府をして米英支蘇(べいえいしそ)四国(しこく)に対し、その共同宣言を受諾する旨(むね)通告せしめたり。
そもそも帝国臣民の康寧(こうねい)を図り、万邦共栄の楽(たのしみ)をともにするは、皇祖皇宗(こうそこうそう)の遺範(いはん)にして朕の拳々(けんけん)おかざるところ。
さきに米英二国に宣戦せるゆえんもまた、実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾(しょき)するに出で、他国の主権を排し領土を侵すがごときは、もとより朕が志にあらず。
しかるに交戦すでに四歳(しさい)を閲(けみ)し、朕が陸海将兵の勇戦、朕が百僚有司の励精、朕が一億衆庶の奉公、おのおの最善を尽くせるにかかわらず、戦局必ずしも好転せず、世界の大勢また我に利あらず。
しかのみならず敵は新たに残虐なる爆弾を使用してしきりに無辜(むこ)を殺傷し、惨害の及ぶところ真(しん)にはかるべからざるに至る。
しかもなお交戦を継続せんか、ついにわが民族の滅亡を招来するのみならず、ひいて人類の文明をも破却(はきゃく)すべし。
かくのごとくは朕、何をもってか億兆の赤子を保(ほ)し、皇祖皇宗の神霊に謝せんや。
これ朕が帝国政府をして共同宣言に応じせしむるに至れるゆえんなり。
朕は帝国と共に終始東亜の解放に協力せる諸盟邦に対し遺憾の意を表せざるを得ず。
帝国臣民にして戦陣に死し、職域に殉じ、非命にたおれたる者および、その遺族に思いを致せば、五内(ごだい)ために裂く。
かつ戦傷を負ひ、災禍をこうむり、家業を失いたる者の厚生に至りては朕の深く軫念(しんねん)するところなり。
おもうに今後、帝国の受くべき苦難はもとより尋常にあらず。
なんじ臣民の衷情(ちゅうじょう)も朕よくこれを知る。
しかれども朕は時運のおもむくところ、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す。
朕はここに国体を護持し得て、忠良なるなんじ臣民の赤誠(せきせい)に信倚(しんい)し、常になんじ臣民と共にあり。
もしそれ、情の激するところみだりに事端をしげくし、あるいは同胞排擠(はいせい)、互いに時局をみだり、ために大道を誤り、信義を世界に失ふがごときは朕最もこれを戒む。
よろしく挙国一家、子孫相(あい)伝え、かたく神州(しんしゅう)の不滅を信じ、任重くして道遠きをおもい、総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし、志操(しそう)をかたくし、誓って国体の精華を発揚し、世界の進運に後れざらんことを期すべし。
なんじ臣民それよく朕が意を体(たい)せよ。
<現代語訳>
私は深く世界の大勢と日本の現状に鑑み、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、忠義で善良なあなた方臣民に告げる。
私は帝国政府に米国、英国、中国、ソ連の4カ国に対しその(ポツダム)宣言を受諾することを通告させた。
そもそも帝国臣民の安全を確保し世界の国々と共に栄え、喜びを共にすることは、天皇家の祖先から残された規範であり、私も深く心にとめ、そう努めてきた。
先に、米・英2カ国に宣戦を布告した理由もまた、帝国の自存と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり、領土を侵犯したりするようなことは、もちろん私の心志(意志)ではない。
しかしながら、戦闘状態はすでに4年を経て、わが陸海将兵の勇敢な戦闘や、官僚・公務員たちの励精、一億民衆の奉公は、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もわれわれにとって不利に働いている。
それだけでなく、敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、罪のない人々を殺傷し、その被害ははかり知れない。
それでもなお交戦を継続すれば、ついにわが民族の滅亡を招くだけでなく、それから引き続いて人類文明をも破壊することになってしまうだろう。
そのような事態になったとしたら、私はどうしてわが子ともいえる多くの国民を守り、皇祖皇宗の神霊に謝罪することができようか。
これが私が政府に宣言に応じるようにさせた理由である。
私は帝国とともに終始、東亜の解放に協力してきた友好国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。
帝国臣民であり、戦場で没し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者、またその遺族のことを考えると内臓が引き裂かれる思いがする。
さらに戦場で負傷し、戦禍に遭い、家や仕事を失った者の厚生については、私が深く心配するところである。
思うに、今後、帝国の受けるであろう苦難は尋常ではない。
あなたたち臣民の本心も私はよく知っている。
しかし、私はこれからの運命について堪え難いことを堪え、忍び難いことを忍んで将来の万世のために太平の世を切り開こうと願っている。
私は、ここにこうして国体(天皇を中心とする秩序)を護持して、忠良なあなた方臣民の偽りのない心を信じ、常にあなた方臣民と共にある。
もし激情にかられてむやみに事をこじらせ、あるいは同胞同士が排斥し合って国家を混乱に陥らせて国家の方針を誤って世界から信用を失うようなことを私はもっとも戒めたい。
国を挙げて一つの家族のように、子孫ともどもかたく神国日本の不滅を信じ、道は遠く責任は重大であることを自覚し、総力を将来の建設のために傾け、道義心と志操(守って変えない志)をかたく持ち、日本の栄光を再び輝かせるよう、世界の動きに遅れないように期すべきだ。
あなた方臣民は私のそのような意を体してほしい。
終戦の「玉音放送」原盤の音声(宮内庁提供) - YouTube
>だからロシアは火事場泥棒なんじゃ!
日ソ不可侵条約を一方的に踏み破りやがって!
日本にとってソ連は永遠に敵国じゃ!!
終戦の日を迎えた東京・九段下交差点。靖国神社近くの交差点には多くのデモ行進が通過。
デモ隊同士で衝突などが発生しないよう警視庁機動隊がフェンスを設置して厳重警戒!!
デモ隊を先導するDJポリスからは「部隊あて、違反行為があれば検挙せよ!!」との激アツ広報も!!
蒸し暑い中、皆さんお疲れさまでした!!
>全警察官(機動隊も含め)ただ、ぞろぞろと数だけやねんから、全員公務員やし日章旗を持たせて歩きながら警備させろ!