1月12日の日経新聞に日商簿記の広告が掲載されたので少し引用する。
日本税理士会連合会の神津信一会長の記事である。
「経営が良くなる秘密は財務諸表にある。つまり会社の基本は財務諸表にあって
経営者がそれを読めなくていいわけがありません。
・・・
ところが社長さんに中には税理士が去年の貸借対照表や損益計算書と比較したり
人件費の比率について説明しようとしても『俺は数字のことはわからないから』と
話を聞こうとしない方がいます。
部下に任せているのかもしれませんが、経営者が会社の財務諸表に関心を持たないようでは
会社の経営はよくなりません。」
全くこの通りだと思う。
海外子会社の経営者で実はきちんと財務諸表が読める人材は少ない。
日商簿記2級程度は海外子会社の経営者には必須である。
人間は自分が不得意である者は軽視する傾向がある。
経営者が経理を苦手とすれば経理軽視につながり、次第に経営も乱れてくる。
不正や不明朗な会計が横行し、長年赤字をたれ流すことになる。
先ず、経営者がきちんと簿記を勉強し財務諸表を読みこなす能力を身に着ける
ことが重要である。
組織というものは不思議なもので、トップが関心を示さない分野は社員も
無関心になる。
トップが重視する内容は社員も自然と重視するようになる。
だからトップが変わらないと社員も変わらず経営も良くならない。