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 本キャンの周りは大学の建築物が随分侵食するようになっていました。早稲田通りから新目白通り迄、環5ノ1が抜けるようになりましたので、甘泉園迄歩いて行くことにしました。
 林望先生が生れ育った国家公務員甘泉園住宅が何だか新しくなっていました。隣は水稲荷神社。坂を下る途中で甘泉園公園の裏口が目に止まりましたが、新目白通り迄下りて行きました。
 新宿区立甘泉園公園の入口。嘗て《相馬様のお屋敷》と呼ばれていた甘泉園ですが、新宿区観光振興協会のサイトで確認すると、相馬侯爵邸になる前は「徳川御三卿の清水家の下屋敷」だったとのこと。

 門を潜ると、結婚式の前撮りをしているカップルがいらっしゃったので少し待っていると、撮影スタッフに「お通りください。」と促されたので、お二人に「おめでとうございます。」と声を掛けて中に入りました。

 見頃は過ぎていましたが、池の周りには数多くの種類のアジサイが植えられていました。
 土曜日でしたので、沢山の子どもたちが網を持って池の周りを走り回っていました。
 石橋。
 環5ノ1に面した東側が高くなっていますので上ってみます。
 次第に高いところに上って行くと、回遊式の大名庭園で在ることが良く判ります。
 ガクアジサイ越しの四阿。
 太田道灌が蓑を求めたという山吹の里が在ったと言われている此の地には甘泉園の名の由来となった泉が湧いていたそうですが、早稲田の鋳物研究所が地下水を汲み上げるようになってから泉が涸れ、滝も途絶えたそうです。
 下の池から上の池のほうへと上って行きます。
 とても新宿区内とは思えない風情です。
 相馬様のお屋敷と言えば、下落合の落合崖線に遺されたおとめ山公園も嘗ては相馬侯爵のお屋敷でしたね。
 嘗ての新宿は郊外で、複雑な地形の彼方此方で湧水が湧いていたのでしょう。此処もまた春には大久保ツツジが綺麗なのでしょうね。
 更に上って行くと、漸く先程仰ぎ見た裏門が見えて来ました。
 滝が再現されていました。
 蒸し暑い日で蚊も多い水辺。
 それでも、木漏れ陽がきらきらしていました。
 入口近く迄下りて来ました。
 行きに撮りそびれたハギのお花に別れを告げ、暫し淀橋台の舌状台地を探検します。
 新目白通りに出ればさくらトラムの面影橋停留所。神田川に近い坂下ですが、
 新目白通りには出ずに、こちらから明治通りに向います。甘泉園の池は左側のマンションのバックヤードに迄及んでいました。坂の上の一寸したお屋敷町から明治通りに下りて行きました。