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 土曜日の午前中、東京メトロ東西線に乗って久々に早稲田駅で降りました。

 早大通りに出て、鶴巻町から正門に向って歩いてみましたが、第二学生会館が無くなってからと言うもの学生の頃の記憶が全く辿れません。

 今も変らずに建っているのは《ドラード和世陀》ですね。昔はコピー屋さんが1階に入っていたような記憶が在るのですが、今は美容院とアンティークショップになっていました。

 この日は大隈庭園の入口に在るUni.Shopを覗きに来てみたのですが・・・・・・、

 何と《心のふるさと》大隈講堂は補修工事中・・・・・・。
 8月2日迄時計塔を中心に改修中とのことで、殺風景になっていました。

 ご近所の方かリーガに宿泊なさっている方か判りませんが、Uni.Shopのテラスがいっぱいになっていたので、久し振りに大隈庭園の中を歩いてみることにしました。此処から見える大隈講堂の裏側が意外に好きだったりします。
 入ると直ぐに鐘楼が目に入ります。わたしたちが在学中の建学100周年を記念して韓国の校友会から贈られたという梵鐘。

 近寄ると《母校創立百周年記念》の文字の浮彫が見えました。

 入口に掲示されている庭園の由来によると、此処は彦根藩井伊掃部守の下屋敷だったそうですが、大老井伊直弼暗殺後は高松藩松平讃岐守の下屋敷になっていたものを明治7年に大隈老侯がご購入になったのだとか。芝生広場を抜けて木立の在るほうへと上って行くと、この庭もまた回遊式の大名庭園で在ることが判りました。

 築山の上から細長い池を望みます。
 足許はすっかりスギゴケで覆われていましたが、その中からネジバナが顔を出していました。
 辺りを見回してみたところ、至るところからネジバナの花茎が伸び上っていました。

 この後も園内を歩き回りましたが、ネジバナは彼方此方で咲いていました。

 池畔のワスレグサに吸い寄せられるように水面に向って下りて行くと、スイレンのお花が見えました。

 元々の大名庭園の一部は洋風に改築されています。わたしたちは授業と授業との合間にビール缶を持って芝生に寝転んだものですが、現在はアルコール類持ち込みは禁止されているようです。以前、村井弦斎の《食道楽》を幾度か採り上げ、ガス器具を使用している大隈伯爵邸厨房の口絵に驚いたものですが、広い厨房で作られた料理はこの芝生の上で催された園遊会などに供せられていたことでしょう。

 振り向けばスイレンの池。

 和洋折衷と言われればそのとおりなのですが、お庭としての一体感は矢張り損なわれているのではないでしょうかはてなマーク

 蚊に刺され乍ら池の周りを廻ります。

 暑かったです。池には沢山のカメが思い思いに泳いでいました。

 完之荘です。

 完之荘の入口近くにはタモリさんが好きそうな巨大なチャート。何処から持って来たのでしょうねはてなマーク

 こちらは校友会125周年記念の石碑。「世界へ ともに 未来へ」と若者に向ける餞(鼻向け)の言葉が刻まれていました。

 嘗ての大隈会館が在った場所にはリーガロイヤルホテルと新しい大隈会館が建てられていて、ホテルのテラスからも庭園を見渡せるようになっているようです。

 パーゴラの下では現役の学生たちが何やら打ち合わせをしていました。

 庭園入口に近付いたとき、改修中の時計塔から正午のチャイムが鳴り始めました。

 以前放送された《The名門校》を観ていると、本庄早稲田高等学院でもホールに此の音が響いていました。