あなたもスタンプをGETしよう

 6月6日なのに雨はざあざあ降らないし、三角定規にもひび入っていないのでほっとしたところですが、職場では朝から設備トラブル続出。緊急対応に時間を取られました。

 

 この日、読売新聞オンラインが多摩湖自転車道の話題を採り上げていたのが目に止りました。

 多摩湖自転車道と言っても、西武新宿線小平駅前に程近い小平市立あじさい公園。新小金井街道よりも西側となるとなかなか訪れる機会が在りません。

 

 園内には約40種1,500株のあじさいが見られるそうで、6月8日(土)からは午後7時から9時迄ライトアップも行われるそうです。

 《観光》と考えると景勝地が思い浮かびますが、所謂景勝地と迄は言えなくとも、ロケ地やインスタ映えするスポットを訪ねる人々も沢山居ます。江東区ではこのような観光要素を訪れることを《メタ観光》として捉え直し、新たな観光マップの作成を開始したそうです。

 メタ観光について6月1日付読売新聞オンラインは「歴史的建造物や文化施設などの旧来的な名所の新たな一面に光を当てたり、アニメや映画のファン、マニアらの注目スポットを取り込んだりする手法」と説明。一般社団法人メタ観光推進機構(渋谷区)という団体が2021年から推進しているとのこと。

 

 この説明を聞いて直ぐに思い出したのはタモリ倶楽部の《東京トワイライトゾーン》のコーナー。元ネタは赤瀬川源平さんが提唱した《超芸術トマソン》ですが、番組内でトワイライトなものを紹介していたのは久住昌之さん&滝本淳介さんという雑誌《写真時代》のゴールデンコンビでした。

 

 尤も、これらのミニコーナーが消滅した後も、本企画で度々地形を採り上げて来たのがタモリ俱楽部。読売新聞オンラインの記事でも

 

「コロナで外出が制限された時期に、今まで注目していなかった身近な地域の面白い場所を見つけた人も多い」

「 暗渠(地下水路)やドンツキ(行き止まり)などが人気を集める例もあるという」

 

などと紹介していました。

 

 記事は江東区内の観光スポットの課題として、「区内には富岡八幡宮や豊洲市場などの名所があるが、それぞれの場所が離れており、回遊性が低い」ことを採り上げ、メタ観光マップを作成することによってこのような課題を克服したい考えとのこと。記事によると、「区は地域にある無数の『新たな魅力』をデジタルで可視化するメタ観光マップを作成し、より多くの観光客を引きつけたいと考え、今年度予算に関連経費1870万円を計上。同機構と協力して、10月頃までの完成を目指す」ということです。

 

 記事は一例として永代橋を挙げ、「隅田川の下流にある国重要文化財の永代橋は、複数の『魅力』が重なる象徴的な場所だ。浮世絵に描かれたことでも知られ、歴史的・文化的価値も高い。一方で、重量感あふれる大規模なアーチと、橋の周辺に立ち並ぶ近代的なタワーマンションの組み合わせが、写真映えするスポットとして人気を集めている」と紹介。江東区だけでなく、さまざまな自治体でもこの手法が使えそうです。

 

 例えば、品川区には維新の英傑の墓所や住居跡が沢山在ります。長州ファイブの1人、井上勝鉄道卿の墓所が在る東海寺大山墓地は、山手線と東海道線とに挟まれ、目前には中央リニア新幹線の立坑も見えるという歴史ファンも鉄道ファンも取り込めるスポットではないでしょうかはてなマーク 何の予備知識も無く大山墓地を訪れると、渋川晴海・賀茂真淵・島倉千代子という有名人の個性的な墓標に出逢ってどっきりすること間違い在りません。

 

 回遊性に乏しいという意味では、わたしの住む《武蔵野コッツウォルズ》も同じ。西武多摩川線がサイクルトレインを運行させて、駅からのサイクリングを押していますが、中小河川の源流巡りや季節の花巡りなどのテーマごとの展開をすればもっと利用者が増えるかも知れません。

 

 西武鉄道以外にJREラインモールも鉄道沿線を盛り上げるさまざまな取組を行っていますが、メタ観光推進機構、雑誌東京人、西武信金などのお知恵を借りるともっと盛り上がるかも知れませんね。