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 朝、都議会のメルマガを開いて第2回都議会定例会に上程された条例改正案に目を通してみたところ、地方税法の一部改正を受けて都税条例を一部改正するとのこと。内容を確認すると、固定資産税・都市計画税の課税標準の特例の追加でした。

 

 課税額の減額・減免と違って課税標準の特例は余りお馴染みではないかも知れませんが、住宅用地の課税標準が3分の1になったり、200㎡以下の小規模住宅用地の課税標準が6分の1になったりする制度と言えばお判りになる方もいらっしゃるでしょう。


 空家対策特別措置法に基づいて放置することが不適切な《特定空家》に指定されると、課税標準の特例が受けられなくなり、土地の固定資産税額が概ね3-4倍に引き上げられることになります。

 

 が、空き家対策をはじめとする様々な政策目的のために減額・減免・課税標準の特例の種類が増えて行くと、適用漏れや適用解除漏れなどの賦課誤謬も増える惧れが在りますので、現場を預かる職員にとっては余り嬉しく在りません。

 

 今回の課税標準の特例制度は、「居心地が良く歩きたくなるまちなかの形成を目指す区域(滞在快適性等向上区域)内の民間事業所等が、区市町村の取組と併せて交流・滞在空間を創出する事業」に適用されるのだそうです。

 

 固定資産税に係る課税標準の特例は土地・家屋の特例よりも償却資産の特例の種類が多く、しかも、取得後3年間とか5年間とか時限的なものも在りますから、税理士さんでもチェックが難しいのではないかと心配になります。政策誘導的な減税が必要な場合も在るでしょうが、税制はシンプルなほうがコストもミスも少なくて良いと思います。

 

 この日のお昼休み、Googleニュースが神戸新聞の記事としておすすめして来た記事を開いてみると、まいどなニュースの記事でした。まいどなニュースって、神戸新聞社・デイリースポーツ・京阪神エルマガジンなど関西の各種メディアで作る《関西やわらかニュースサイト》なのだとか。

 この日のおすすめは【飼い主の前で蹴飛ばされた柴犬 12年間信じた人との別れで心は深く傷ついた 「幸せいっぱいで楽しく暮らそう」スタッフは涙した】という12歳のおじいちゃんワンコの記事でした。

 

 包括支援センターから保護団体に独居老人が骨折して入院したため、飼い犬の保護要請があったとのこと。スタッフが急行すると、飼い主はすっかり飼い犬を預ける準備をしており、「飼い主に代わって世話をしていた人がいきなり柴犬を蹴飛ばしました。そして、『こうすれば言うことを聞きますよ』と。」とのこと。

 

 独居老人からもこうした扱いを受けて来たのか、それとも、老人や老犬の世話をする人が嵩に懸かってこのような態度に出たのか、記事からは判りません。しかし、この様子を目にしたスタッフは「もういいです。引き取ります。」と言って引き取ったものの、「帰り道、スタッフは悔しさで涙が止まりませんでした。」ということです。

 

 ひと月程悲しげな様子だったおじいちゃんワンコも、スタッフやほかのワンコと過ごすうちに少しずつ表情が柔らかくなってきたそうです。それにしても、人間と違って老犬というのはどうしてこういう優しい目をしているのでしょうね。

 

 先日も《側溝に嵌った人を発見した柴犬》の話題を採り上げたばかりですが、同じブログ記事の中で採り上げた《京急蒲タコハイ駅》の広告が物議を醸していました。

 

 5月28日付の産経新聞が掲載した【「京急蒲タコハイ駅」看板撤去へ NPO法人「公共性無視」と抗議 強まる酒広告規制】という記事によると、京浜急行電鉄とサントリーとが5月18日から京急蒲田駅で行っているコラボイベントが「アルコール依存問題の予防に取り組むNPO法人から『公共の場にそぐわない』などと抗議を受け」、主催者側が対応に追われているとのこと。

 記事によると、「抗議の声を上げたのはNPO法人『ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)』」で、「主婦連合会との連名で、同イベントの中止を求める申し入れ書を17日にサントリーと京急電鉄に送付した」そうです。

 

 ASKは申し入れ書の中で「駅は不特定多数が利用する極めて公共性が強い場です。乗客には、20歳未満、ドクターストップで禁酒・断酒中の人や飲めない体質の人もいます」と指摘した上で「駅の呼称を期間限定で『京急蒲タコハイ駅』とし駅空間をその仕様に変更するなど、公共性を完全に無視した愚行」としてイベントの開催を非難しているということです。

 

 アルコールや薬物の依存症問題に取り組む団体としては至極当然の指摘と納得する一方、駅構内を利用したこのようなイベントが一律禁止されることには淋しさも感じます。

 

 記事によると、「飲酒による健康障害リスクを示した厚生労働省の飲酒ガイドラインが2月に公表された」そうで、「世界保健機関(WHO)が酒類広告を規制する新指針を採択した2010年には、国内酒類の業界団体が自主規制を強化」「テレビ広告を、曜日を問わず午前5時から午後6時まで自粛すると決めた」ということです。

 抗議を受けた主催者側では、京急蒲田駅に掲示していた《京急蒲タコハイ駅》の看板を5月29日迄に撤去、構内に掲出予定の広告も縮小するものの、構内での酒場の催しは継続するそうです。

 

 抑々、欧米先進国に比べて犯罪が少ない一方で、不思議と路上飲みや駅飲みなどの公共空間での飲酒に非常に寛容な日本だからこそ駅構内での飲酒イベントが企画されたのでしょうが、果たしてこの侭で良いのかはてなマーク 課題を突き付けるような記事でした。