「隣の家の壁にうちのバラの枝が伸びてる 切って」
とわたしに言い付けたこくらげ夫人はこくらげ姉妹1号を連れてチヨコちゃんと深大寺にお出掛け。
わたしがクルマを買ってやったときはあんなに喜んだのに、ニュースで軽自動車がぺちゃんこになった事故を見ると慌てて軽自動車を売りに出して、登録車を購入したと思ったら、毎週のようにチヨコちゃんとお出掛けするようになりました。
軽自動車を売った代金は登録車の頭金にしたようですが、わたしが出してやった金額の半分以下でしか売れなかったのは仕方ないにしても、こくらげ夫人の無駄遣いであることに相違は在りません。
土曜日に伸び過ぎたジューンベリーの株立ちを1本間引きしましたが、それでもまだまだ実が沢山残っていて、ジューンベリーの名まえのとおり、5月下旬にもなると色付いて来ていました。
記憶の中で、上方にだけ在って東京に無いのが《ベンベン節》と《テーノー節》。《ベンベン》のほうは、
「〇〇のようで〇〇でない」(義太夫の口調で)
「ベンベン」(口三味線の口調で)
「✕✕のようで✕✕でない」
「ベンベン」
「それは何かと尋ねたら、あら△△、△△、△△」
わたしたちはお座敷遊びかと思っていたら、《豊竹屋》という落語のネタに基づいていたようです。◯◯と✕✕が離れていて互いに似ていないのに、言われてみれは、どちらも△△に似ている程、意外性が在って面白く、《テーノー節》のほうは、
「◯◯を売りにやったら売名を忘れ、✕✕を△△するもん要りまへんかいな」
「ヤレコラセ、アドッコイセ、アラ、テーノーテーノー」
◯◯の使い方が意外である程面白いと言うことが出来ましょう。
Wikipedia《大喜利》の項目を確認してみたところ、
●ベンベン
「ベンベン節」とも。落語の『豊竹屋』の掛け合いに由来。「AのようでAでない」「ベンベン(三味線を弾く音の真似)」「BのようでBでない」「ベンベン」「それは何かと尋ねれば、C、C」の形式で、AとBからかけ離れたCを答えるもの。
●売名節(うりなぶし)
「忘れ節」「売名を忘れ節」とも。売り子が商品の名を忘れたという趣向で、「Aを売りにやったら売名を忘れ」「Bを買わしゃませんかいな。ヤレコラサ、ドッコイサノサ」と掛け合う。
わたしが《テーノー節》と覚えていたのは《売名節》だったのですね。また、こんなのも在りました。
●落ちてます
「落ちてます、落ちてますよ。(どこそこ)に○○が落ちてます。拾うてようかな。誰も見てへんな。拾うて見たら✕✕やった」という文句で、似て非なるものに見間違えたという笑いを取る。価値のあるものに見えたが実は無価値なものであったというオチに終わる。
あ〜、これも覚えています。この節回しを口遊むと何故だか林家小染師匠を思い出しました。
何れも作ってみると難しく、少しも面白く在りません。大人数でわいわいやっていたので面白く見えたのでしょうが、本当の即興は矢張りプロにしか出来るものではないと思います。