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 週明けは荒天の天気予報でした。午前4時頃から降り始め、5時半頃には雨脚が強くなって仕舞いました。この日は休職中の職員と病院で待ち合せて同行受診するので、品川駅高輪口からバスに乗りました。通勤通学時間中の風雨のお蔭でバス路線も幾分渋滞していたと見え、30分以上要しました。
 用務終了後職場に戻りましたが、天現寺歩道橋の袂を何気無く見ると、こんなところにクワの木が茂っていて、沢山のクワの実を実らせていました。
 
 ところで。
 昨日は、5月9日(木)に放送された上掲《BS世界のドキュメンタリー》を視聴した感想を聊か綴らせて頂いたところです。
 
 番組内で紹介された実写映画の一部分を観ているうちに、デーテ叔母さんとロッテンマイヤー夫人の設定が気になって仕方無くなりました。
 
 同日同チャンネルで放送された《ハイジ アルプスの物語》(2015スイス・ドイツ)にまだ目を通していないので、映画での解釈を確認したり、原作を読んだりした上で言及するのが筋だとは思いますが、家父長制下に於ける女性の生き辛さが朝ドラで可視化されるようになると、19世紀の市民社会のモラルの中に在って身寄りも後ろ盾も配偶者も無く、都市の中で働いて食べて行かなければならなかったデーテ叔母さんやロッテンマイヤー夫人はさぞかし生き辛かったろうと想像せざるを得ませんでした。
 

 デーテ叔母さんはハイジの亡くなったお母さんの妹で、両親の居ない赤ん坊のハイジを手許で育てて来ましたが、働かざるを得ないがためにフランクフルトに奉公に出ることになり、偏屈なアルムおんじにハイジを預けに行くことになりました。けれども、偏屈なアルムおんじの許にハイジを独りで置いて行くことは心配だったのでしょう。再びデルフリ村に現れ、ハイジの奉公先を見付けてフランクフルトに強制的に連れ去ります。

 

 高畑勲監督のアニメや実写映画ではアルムおんじと対立して、ハイジを拉致するようにフランクフルトに連れ去るデーテ叔母さんですが、ハイジと同じように自分も両親を亡くした身の上。しかも、まだまだ20歳代と思しきうら若き女性です。粗野で無学の侭ではハイジの将来が開けないことを思案した上だったのでしょう。

 

 ゼーゼマン家でクララの話し相手になったハイジでしたが、考えてみれば身分は奉公人に過ぎなかったのでしょう。執事のロッテンマイヤー夫人に厳しく躾けられますが、夫人とは言えロッテンマイヤーさんもデーテ叔母さん同様、配偶者が居るようには見えません。

 

 粗野で無学な上にホームシックのために精神疾患の症状を呈するハイジに振り回されるロッテンマイヤーさんもまた父母や配偶者の居ない単身女性が独りで生計を立てる厳しさや生き辛さを噛み締め乍ら、有能な使用人としてゼーゼマン家を取り仕切ることに全力を挙げて来たのでしょう。

 

 5月9日に放送されたハイジは2015年の作品ですから、流石にヨハンナさんの原作から大きく離れてはいないと思いますが、ヨハンナさん自身が19世紀市民社会のモラル下の女性をどう設定しているのか、非常に気になっています。

 先の週末は、タマネギ2個と大量の合挽肉を使ってキーマカレーを作ってみました。時間は掛りましたが、キーマカレーですので冷蔵庫に入れて置けば暫くは持つでしょう。ジャスミンライスも3合炊きました。